東国原英夫氏、舛添要一知事の発言を分析 「◯◯と言えば摘発されないんですよ」

「法的にはギリギリ(セーフ)、人間的にはアウト」。

政治資金を私的に流用した疑惑をめぐり、記者会見を開いた舛添要一・東京都知事について、元宮崎県知事の東国原英夫氏は5月16日に出演した『白熱ライブ ビビット』(TBS系)で、「法的にはギリギリ(セーフ)、人間的にはアウト」などと批判した。

番組は、舛添氏の政治団体が、家族旅行で訪れた千葉県内のホテル宿泊代を「会議費」名目で支出した点について追及。舛添氏が家族と宿泊した部屋に事務所関係者を招いて会議をしたと弁明したことに、東国原氏は「会議が本当に行われたかどうかはわかりませんが、仮に行われたとするなら、24時間のうち数時間を会議とするなら、計上は家族旅行にすべきですよ。ここに問題がある。政治家としての資質が問われる」と述べた。

東国原氏は舛添氏が会見で使った言葉について分析。舛添氏が弁護士と打ち合わせをして、会見でどのような言葉を使うかを選んでいるはずだと話した。そして、「(舛添氏は)全部、法に触れない言い回しをされている。今回舛添さんが精査したのは、法に触れるかどうかだったと思う。私は、舛添さんは都民の支持は捨てたなと思った。それより、法に抵触しない方を選んだ」と話した。

さらに東国原氏は、法整備にも問題があると主張。今回の問題で指摘されていた、ホテルや回転寿司で政治活動費が使われたことについて、「政治家が『重要な会議をやったので、政治活動費だと私は思っていました』とおっしゃった。これが重要。認識をしていたか、していなかったか。『知っていて、わざと悪意があって』とは絶対に言っちゃいけない。『私は政治活動だと思ってました』と裁判になったときに言えば、摘発できないんですよ」と紹介した。

この点について、番組に電話出演した政治資金の問題に詳しい岩井泰信・日本大学法学部教授は、「政治資金の使いみちについては、規定がないんですね。ご本人が政治活動に必要だというふうにおっしゃれば、これは認めざるを得ないといいますか。規定がないもんですから致し方ないんですよね」などと説明した。