テレビ番組「クイズダービー」(TBS系列)で活躍した、フランス文学研究者で学習院大学名誉教授の篠沢秀夫(しのざわ ひでお)さんが10月26日未明、東京都文京区の病院で死去した。共同通信などが報じた。84歳だった。
篠沢さんは2009年、筋肉が徐々に麻痺していく難病「収縮筋萎縮性側索硬化症(ALS)」を発症し、療養中だった。
篠沢さんは1933年6月6日、東京生まれ。学習院大学から東大大学院に進学し、フランス文学を研究。パリ大学に留学後、1973年に学習院大教授、2004年に同大名誉教授に就任した。
著書に「文体学の基礎」(1998年)、「日本国家論」(1992年)、訳書にモーリス・ブランショ著「謎のトマ」(2012年)などがある。
1977〜88年には、女優の竹下景子さんらと人気番組「クイズダービー」のレギュラーを務めた。学者らしからぬ珍回答を連発し、人気を博した。