3月23日、東京・日比谷シャンテの3階に、"女性のための本屋"と銘打たれた「HIBIYA COTTAGE(日比谷コテージ)」がオープンする。
日比谷周辺で働く人、観劇に来た人、ふらっと休日を過ごしに来た人...あらゆる目的で日比谷に集まる女性たちをターゲットにするという。
「女性のための本屋」と聞くと、男性はお断り?と思うかもしれないが、「女性以外の方にも来ていただきたいですし、楽しんでほしい」と店長の花田菜々子さんは話す。
「本当は、すべての本って、究極を言うと男性向けとか女性向けとか分けられるものではないんですよね。もちろん、例えば若い女性向けのファッション誌だと読者は女性が多いし、釣り雑誌なら男性の読者が大半だったりするんですが...。
だから最初に"女性向け"と聞いた時、少し違和感はありました。だけど、とにかくやってみようと思ってコンセプトを考え始めると、"女性のため"って言い切ると意外にやれることがたくさん見つかることに気づいて。
仕事に疲れた時とか休みの日に、好きな服屋さんに行ったら、ワクワクしてすごくテンションが上がりますよね。そういう楽しさを本屋でも提供できないかなと思ったんです。
それは、性差別でも排除でもなくて。日比谷コテージに来たら、普通の本屋さんよりも何かワクワクする気持ちになる。そういうお店を作りたいと思っています」
店内には、書籍やCD・DVD、雑貨や日用品などさまざまな商品が並ぶ。日比谷花壇とのコラボレーションで、レジでは同社のクリエイティブディレクター・石賀美樹さんディレクションの生花も販売。
こだわりと工夫が至るところに詰まっており、時間を忘れて楽しめそうな空間が広がっている。
店内ではギャラリーコーナーも常設。オープンから1カ月間は、イラストレーター利光春華さんのギャラリーと空間装飾を展開する。
「日比谷コテージ」では、本屋のコンセプトに合ったイベントも開催していく。映画の上映会も開かれる予定だ。
店長の花田さんが目指すものは、単なる"本屋"ではなく、新しい出会いや発見・体験ができる空間だ。
「何度か来ていただいたお客さんの顔を覚えるだけでも、コミュニティは出来上がっていきますし...例えイベントで一度しか会わなかったとしても、お客さん同士が言葉を交わしたりとか、『同じ思いの人がいるんだ』って気づいてもらえるだけでもすごく嬉しいことです。
(同店を運営する)ローソンHMVエンタテイメントが得意とする、ミュージシャンや著名人のサイン会なども開催していく予定ですが、同時に少人数制のワークショップも開きたいと思っています。一方的に作家さんの話を聞くイベントではなくて、一緒に何かについて話し合えるような、双方向型のイベントをどんどんやっていきたいです」
【店舗情報】
店名 :HMV&BOOKS HIBIYA COTTAGE
所在地 :〒100-0006 東京都千代田区有楽町1-2-2 日比谷シャンテ3F
TEL :03-5157-1900
営業時間:11:00~20:00
定休日 :不定休