僕たちは毎日のようにヒーローたちのニュースに接している。
煌めくヒーローたちの活躍に胸をときめかせ、いっぽう、自分はなんて平凡なんだとため息をつく。
僕らはヒーローたちを、マスコミが伝える良い面だけ見て、勝手にそのヒーロー像をつくる。そのヒーロー像と、毎日心の闇まで見て知り尽くしている自分とは、まったく別の種類の人間のように感じる。かたや高潔で努力家で自信と勇気と才能に溢れ愛に満ちている。かたや薄汚い欲望を抱え、嫉妬と諦念と不信にまみれた取るに足らない存在。
たまに、そのヒーロー像が崩れ落ちると、実はヒーローたちも自分と同じ種類の人間だったのかと安心する。
ほんとうのヒーローって、誰だろう。
ホンモノのスーパーヒーローって、どこにいるのだろう。
Mediumに「How To Be a Hero - 7 Charactristic That Might Suprise You」(ヒーローになる方法ーあなたが驚く7つの特徴)という記事があり、古今、人々が愛する映画や小説のヒーローには共通の特徴があるとして、以下の点をあげていた。(以下要約)
1.ヒーローは期待されていない
当初、ヒーローは、そういうことができる、みんなを助けてくれるとは、まったく期待されていない
2.ヒーローはみんなに知られていない
ヒーローは有名人ではない。特別なことができると知られていない。
3.ヒーローは普通のひとだ
物語の最初は、ヒーローは負け犬だ。コミニケーションに問題があったり、どこかで床を拭いたりしている。
4.ヒーローは逆境を通してヒーローになる
彼らのスキルは最初は証明されていない。困難がそれを引き出す。
5.ヒーローは最後の最後に出てくる
みんながもうダメだと思ったその時、ヒーローは普通のひとの殻を脱ぎ捨てて、ヒーローとしてみんなの前に現れる
6.ヒーローは恐れを克服する
ヒーローは恐れを感じないのではなく、普通のひとと同じように恐れ、それと向かい合って克服する。
7.ヒーローは愛する人々のために戦う
ヒーローは戦いたいから戦うのではない。愛する誰かを死なせたくないから、立ち上がる。
まったく、そのとおりだと思う。
子供のころから、僕らはいったいどれほどのそういったヒーロー物語を見たり読んだりしてきただろうか。どれほど、そういうヒーローたちに心を揺り動かされてきただろうか。
そして、これほどまでに僕らが心を動かされるのは、この記事の筆者Jeff Goinsさんが言うように理由があるのだ。
ヒョットシタラ、シンノヒーローハ
テレビヤエイガノナカデハナク
ゴクヘイボンデ、ダレニモキタイサレテイナイ、オクビョウデ、トルニタラナイ
アナタヤボクノココロノオクニコソ
イルノデハナイダロウカ
トキガクレバ、アイスルモノノタメニ
アナタガタチアガラナイハズガナイ
ホンモノノヒーローハ、アナタノナカニイル
photo by Alan