辺野古のアオサンゴ、別種か 遺伝的に独立、調査で判明
沖縄県名護市辺野古の大浦湾に生育するアオサンゴが他地域から遺伝的に独立した系統であることが、日本自然保護協会などの調査でわかった。同湾のアオサンゴは遺伝的に同一なクローンなので、病気などで壊滅するリスクが高く特に保護が必要という。
アオサンゴは国際自然保護連合のレッドリストで絶滅危惧2類とされる。大浦湾のアオサンゴは2008年の遺伝子解析で石垣島のものとは異なる系統と分かっていたが、宮崎大学によるDNA解析で大浦湾から南約30キロにある勝連半島の個体群とも独立していることが判明した。安田仁奈・宮崎大准教授(海洋分子生態学)は「生物学上は『別種』とされる可能性がある」と話している。
同協会は、同湾で進む米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設工事がアオサンゴに悪影響を及ぼす恐れがあるとして、中止を訴えている。
(朝日新聞デジタル 2018年01月06日 10時59分)
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