「新垣隆先生に寛大な処置を!」教え子たちがChange.orgで呼びかけ 佐村河内守氏ゴーストライター問題

「新垣先生に寛大な処置を!」佐村河内守さんのゴーストライターであることを告白した新垣隆さんの教え子達が、ネット上の署名サイト「Change.org」で、大学側に寛大な処置を求める運動を起こしている。
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「耳が聞こえない作曲家」として活動していた佐村河内守さんが発表した楽曲のゴーストライターであることを告白した、桐朋学園大学 講師の新垣隆さん。教え子達が、ネット上の署名サイト「Change.org」で、大学側に寛大な処置を求める運動を起こしている

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新垣さんは2月6日、記者会見し、佐村河内さんのゴーストライターだったことを告白。大学を辞する意志を明らかにしていた。この会見を受け、所属先は「厳正に対処する」とのコメントを発表した。

CD等が発売され、広く知られている作品に関し、本学非常勤講師である新垣隆氏が長年にわたってゴーストライターであったことが判明しました。新垣隆氏の私的な行為とはいえ、本学と致しましても誠に遺憾であり、今後、経緯や事実関係などを詳しく調査したうえで、厳正に対処いたします。

(桐朋学園大学音楽学部「マスコミの報道について」より 2014/02/06)

Change.orgにキャンペーンを開始したのは、教え子を中心とした、「新垣先生を慕う学生・音楽家同志一同」と名乗る団体。署名への呼びかけには、「社会通念上、先生の18年間の行いも許されるものではないと思われます」としながらも、以下のように新垣氏の人柄について語り、寛大な処分を訴えている。

しかしながら、私たちは先生の優しい人柄にふれ、音楽を愛することの素晴らしさを感じ、謙虚に生きることの大切さを学びました。また先生は、ひとつの音符たりともおろそかにする方ではないことを私たちは存じております。義手のヴァイオリニストに捧げられた作品、東日本大震災の被災者のために捧げられた作品。いずれも、佐村河内氏の要求する音楽の内容に、それはそれで応えながらも、しかし人影に隠れて、思いやりをもって書かれたことは、先生の性格を知る私たちにとって想像にかたくありません。

それは先生を直接ご存知でない音楽家にも届いております。演奏家が真摯に演奏するなかで、佐村河内氏の「障害」や「出自」などのことも忘れ、ただただ音楽に没頭し、涙した聴衆も必ずやいらっしゃったであろうと、私たちは、音楽の道に歩むものとして、信じるのです。

先生の今現在の心境を推しはかることはできませんが、しかし私たちは、まさに教育という場で、先生のような方を渇望しているのであります。先生の豊富な技術、知識、経験は言うに及ばず、音楽家として、人として、必要としているのです。

引き続き先生が「先生」のままであれるよう、先生を慕う学生、音楽家の皆様。また、会見をご覧になり少しでも先生の姿になにかをお感じになった一般の方にも広く、私たちの想いに賛同していただけるよう、ご協力をお願い申し上げます。

(Change.org「キャンペーン | 新垣先生に寛大な対処をお願いします。」より )

現在のところ、7000人を超える署名が集まっている。

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