心室細動は心臓の拍動や機能の乱れで、命に関わることもあり、電気的活動の異常なパターンにより心筋内に機械的な渦が生じることで誘発されると考えられている。
この活動は視覚化されたことはなく、心臓表面で電気的な渦が観察されることから推測されているにすぎない。
J Christophたちは今回、高分解能の四次元超音波画像化技術と光学マッピングを組み合わせて、灌流したブタの心臓で規則的な拍動中に心室筋全体に伝わる、収縮・拡張中の組織の機械的な三次元波を可視化した。
心室細動を誘導すると、電気的・機械的な渦状の回転波が心室壁内で生じた。
この知見は、心臓内の三次元の渦様の波が心臓不整脈を引き起こすとする、30年前に出された推測を裏付けている。
Nature555, 7698
原著論文:
: 10.1038/nature26001
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