失業者は、フルタイム就業者に比べて精神的に落ち込む可能性が高いことがわかった。さらに、Gallup-Healthways の研究グループは、失業が心臓の健康状態にも関係があることも指摘している。
失業は心臓病のリスクを高める
心臓病を引き起こすとして認知されているリスク、すなわち肥満、高血圧、および高コレステロールは、フルタイム就業者に比べ、短期失業者(27週間未満失業状態にあった人々)および長期失業者(27週間以上失業状態にあった人々)により多く見られたと、最新のGallup-Healthwaysレポートが報告している。
チャート:雇用状態別の心血管疾患リスク要因
赤のグラフ:長期失業者
濃いグレーのグラフ:短期失業者
薄いグレーのグラフ:フルタイム勤務者
チャート左:肥満
チャート中央:高血圧状態であるか、治療中
チャート右:高コレステロール状態であるか、治療中
レポートによると、失業が長期にわたると、短期間の場合と比べて肥満に陥るリスクも高くなるとも指摘している。具体的には、1年以上の失業者における肥満者の比率は32.7パーセントである。これに比べ、失業期間が2週間以下の場合は22.8パーセント、同じく3週間から5週間の場合は25.1パーセントであった。
同レポートは、2013年に、35万人以上の成人から得られたデータに基づいて作成され、その中には長期失業者(27週間以上失業状態にあった人々)および短期失業者(27週間未満失業状態にあった人々)との5000件の面接調査結果も含まれている。
また、長期失業者は、体調不良から日常生活行動に支障が出る日数も多くなる。体調が悪くて日常生活に支障があったとする日数は、長期失業者の場合は過去30日間で4.7日であった一方、フルタイム就業者の場合は1.4日であった。
「長い目で見た場合、失業と健康状態とのこのような関連性で最も懸念されるものの一つは、長期間失業した事のある人々が慢性的な健康障害を抱えるということで、たとえ新たに職を見つけられたとしてもそれが続くのです」と、Gallupの研究グループはそのレポートに記している。
[Amanda L. Chan English translated by Gengo]
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