青森県の岩木山のふもとで、救いを求めて訪れる人たちの癒やしの場「森のイスキア」を主宰した佐藤初女(さとう・はつめ)さんが、2月1日午前2時半頃、乳がんのため弘前市内の病院で死去した。毎日新聞などが報じた。
佐藤さんは1921年、青森市生まれ。カトリック系の青森技芸学院(現・青森明の星高校)を卒業後、小学校の教員に。小学校の校長だった夫と結婚。1945年、青森市の空襲で焼け出され、弘前市へ転居した。54年に教会で洗礼を受けた。
1983年から悩みを抱えた人々を自宅「弘前イスキア」に受け入れ、92年岩木山麓に「森のイスキア」を開設。来訪者の悩みに耳を傾け、食でもてなし癒やすことで再出発を支えてきた。施設名は、生きる意欲を失った青年が自然の中で自分を取り戻したと伝えられるイタリア・イスキア島にちなんだ。国際ソロプチミスト女性ボランティア賞受賞。
訃報を受けて、Twitter上には「どうぞ安らかに、そして穏やかでありますように」などの声が上がっている。
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