在日朝鮮人でフリーライターの女性、李信恵(リ・シネ)さんが8月18日、民族差別的な発言で名誉を傷つけられたなどとして、損害賠償を求める2件の訴訟を大阪地裁に起こした。訴えられたのは「在日特権を許さない市民の会」(在特会)と同会の桜井誠会長のほか、ネット上の差別的な発言を掲載した、まとめサイト「保守速報」の運営者。
弁護団によるとヘイトスピーチ(差別的憎悪表現)をめぐり、個人が損害賠償請求するのは初めてだという。朝日新聞デジタルなどが報じた。
訴えによると、桜井会長が昨年1月~今年7月、神戸市での街宣活動で「朝鮮人のババア」と発言したり、短文投稿サイトに「不逞(ふてい)鮮人」と書き込んだりしたとして550万円を請求。ブログ運営者に対しては、「朝鮮半島に帰れ」といった書き込みをまとめたブログ記事を掲載したとして2200万円の賠償を求めた。
(朝日新聞デジタル「ヘイトスピーチ、在特会など提訴 在日朝鮮人女性」より 2014/08/18 20:13)
8月18日、李さんは大阪市内で会見を開き、以下のように提訴に踏み切った理由を説明した。
「ネットや路上でのヘイトスピーチの歯止めにしたい」
「子供や女性など弱い立場の人ほど人種差別的な言動による攻撃対象になりやすい。心に落書きをされたような気分になり、傷付く」
(毎日新聞『ヘイトスピーチ:大阪の女性が提訴…「歯止めにしたい」』2014/08/18 21:42)
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