複数の女性からセクハラや性的暴行の疑いで告発されていた、ハリウッド界の大物ハーヴェイ・ワインスタイン氏が、5月25日にも警察に出頭し、訴追される見通しとなった。NYタイムズなどが報じた。
この問題は2017年10月、同紙が報じたことをきっかけに、現在世界的なムーブメントとして広がっているMeToo運動に発展。半年以上経った今、警察が強制捜査に踏みきることになった。
CNNは、ワインスタイン氏が25日にもニューヨーク市警に出頭し、女性に対するレイプやわいせつな行為を強要した罪などで訴追される見通しだと伝えている。
これまでに、アンジェリナ・ジョリーやグィネス・パルトローといった有名女優を含む80人以上がワインスタイン氏から性的な嫌がらせを受けたと告白している。
中には、告発すればキャリアを潰すと脅されたり、口止め料と引き換えに告発をやめるよう要求されたりした人もいたという。
この問題を明るみにしたタイムズ紙の報道に携わっていたジョディ・カンター氏はTwitterで、「『電話一本であなたはおしまいだ』『私はそこら中に情報網を張っているんだ』『私はハービー・ワインスタインだ。わかっているよな』。もうそれも終わりだ」と綴った。
また、最初の告発者で女優のローズ・マッゴーワン氏は「正義に一歩近づいた」と声明を出した。
(編集:若林絵里香)