さいたま市の化学メーカー「ハーベス」は、埼玉県内の児童養護施設や里親のもとなどで暮らし、高校卒業後に進学を目指す子供たちに対し、返済の必要がない給付型奨学金を設立した。年間60万円の生活援助金なども含め、4年間で最高750万円まで給付する。
NHKニュースによると、埼玉県内の民間企業が、返済義務のない奨学金を給付する取り組みは県内初。ハーベスの前田知憲社長は取り組みのきっかけについて「やる気があり優秀な学生が経済的な面で勉強する機会を失ってほしくないと思い、支援を始めた」と話しており、12月1日、初めて給付を受けることになった生徒に対し、奨学金の認証書を手渡した。この生徒は保育士を目指しており、2016年春に短期大学に進学する予定だ。
なお、民間企業による返還不要の給付型奨学金は、ジェイティ奨学財団、三菱UFJ信託奨学財団、電通育英会などがあるが、4月22日付・日刊工業新聞の記事によると、ハーベス育英奨学金は、1人当たりの給付額としては全国最高水準だという。
【関連記事】
ハフィントンポスト日本版はTwitterでも情報発信しています。@HuffPostJapan をフォロー