過激派組織「イスラム国」と称するグループに拘束された後藤健二さんとみられる動画が、1月24日午後11時過ぎ、ネット上に投稿された。後藤さんとみられる男性は、湯川遥菜さんが殺害されたとみられる写真を掲げ、連続爆破テロの実行犯ザジダ・リシャウィという女性の解放を求める声明を出した。
これを受けて、各国が声明を発表した。以下に概要を掲載する。
■アメリカ
アメリカのオバマ大統領は、「アメリカは、日本国民の湯川遥菜さんが、過激派組織『イスラム国』に残酷な方法で殺害されたことを強く非難する。私たちは今日、深い悲しみの内にある日本の人たちにお悔やみを申し上げる」との声明を発表した。
残る1人の日本人人質については「後藤健二さんの即時解放をあらためて要求する」として「日本ともに協力し、犯人に裁きを受けさせる。断固とした行動を続け、最終的にイスラム国を打倒する」と強調した。
アメリカは「われわれの同盟国である日本」との結束を強調し、日本の中東地域における「平和と経済開発への関与」を称賛した。
■イギリス
イギリスのキャメロン首相は「『イスラム国』によって、湯川遥菜さんの人質殺害と更なる脅迫がなされ、テロリストの残忍な野蛮さを想起させる。私たちは、湯川さんの家族に哀悼の意を捧げる」との声明を発表した。
「イギリスは、この困難な時に日本国民と連帯し、引き続き日本政府に可能な限り、あらゆる支援を提供し続ける」として、安倍晋三首相が「テロに屈しない」という姿勢を示していることについて、「その断固とした姿勢を強く支持する」と強調した。
■ヨルダン
2005年にヨルダンの首都アンマンで起きた連続爆破テロの実行犯ザジダ・リシャウィは、ヨルダン当局から死刑宣告を受け、現在ヨルダン政府の管理下にある。
ヨルダン王室の広報担当者は日本時間25日未明、「現時点でコメントできる者はいない」と述べた。朝日新聞が報じた。
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