スウェーデン・アカデミーは10月10日、2013年のノーベル文学賞をカナダのアリス・マンローさんに贈ると発表した。受賞候補として有力視されていた日本の村上春樹さんは、今回も受賞を逃した。
受賞したマンローさんは、1931年生まれのカナダ人作家。「短編小説の女王」と称され、代表作に『イラクサ』『林檎の木の下で』がある。2009年には、国際ブッカー賞を受賞している。
ブックメーカーの予想でも有力と見られていた、村上春樹さんの受賞はならなかった。海外での評価も高く、フランツ・カフカ賞、フランク・オコナー国際短編賞と国際的な文学賞を受賞。中でもフランツ・カフカ賞は、過去にノーベル文学賞の受賞者も獲得していることから、数年前からノーベル文学賞の有力候補に挙がっていた。
選考委員会が候補者の名前を一切、明らかにしないなか、イギリスなどでは、文学賞の受賞者を予想する賭けも行われています。それによりますと、村上春樹さんがトップの人気を集めており、このほか短編小説を手がけるカナダの女性小説家アリス・マンローさんや、アメリカの女性作家ジョイス・キャロル・オーツさんなども有力な候補とみられています。
(NHKニュース「ノーベル文学賞 10日夜発表へ」より 2013/10/10)
昨年は中国の莫言氏が受賞。アジア人が2年続くことはないのでは、という観測もあった。
※初出時、「韓国系カナダ人」と表記しておりましたが、誤りでした。お詫びして訂正いたします。
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