ノーベル委員会は10月8日、2015年のノーベル文学賞をベラルーシの作家スベトラーナ・アレクシエービッチ氏に授与すると発表した。ここ数年、有力候補に挙がっていた日本の村上春樹氏は受賞できなかった。47NEWSによると、アレクシエービッチ氏は、チェルノブイリ原発事故で被害を受けた人々の証言を集めたノンフィクション作品「チェルノブイリの祈り」などで知られている。
「ノルウェイの森」「ねじまき鳥クロニクル」などの作品で世界的に有名な村上氏は、賭け率チャートでは毎年、ノーベル賞の有力候補に挙げられている。2015年も世界最大規模のブックメーカー(賭け屋)であるイギリスの「ラドブロークス」による予想では、村上春樹氏が2番人気となっていた。
村上氏本人は、著書の「村上さんのところ」で、「正直なところ、わりに迷惑です。だって正式な最終候補になっているわけじゃなくて、ただ民間のブックメーカーが賭け率を決めているだけですからね。競馬じゃあるまいし」と記していた。
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