ゾウの「はな子」最後のお別れ 井の頭自然文化園に多くの参列者「癒され、元気をもらいました」

「天国でゆっくり休んで下さい」
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東京都武蔵野市の井の頭自然文化園で9月3日、5月に死んだアジアゾウ「はな子」のお別れ会が開かれた。

時事通信によると、ゾウ舎の前に献花台が設けられ、多くの人が参列に訪れ、はな子との別れを惜しんだ。

お別れ会では、はな子との別れを惜しむ参列者たちがTwitterやInstagramなどに数多く追悼のコメントを画像とともに投稿している。

■ 武蔵野市民からの寄付で吉祥寺駅前に銅像を設置

「はな子」は1947年タイ生まれ。第二次大戦後、1949年に戦後初めて日本にやって来たアジアゾウ。上野動物園を経て、1954年から井の頭自然文化園で飼育され、多くの来場者に親しまれた。

1956年6月14日、ゾウ舎に侵入した男を死亡させる事件が起き、鎖につながれるようになると繊細なはな子は心を閉ざし、やせ衰えた。しかし、当時はな子の飼育を担当した山川清蔵さんの愛情あふれる飼育で徐々に心を開くようになったという。

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はな子は国内飼育期間の最年長記録を更新し、2011年には「功労動物賞」を受賞している。2013年1月に66歳となった時には、日本で飼育されたゾウの中で最長寿となった

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年をとるにつれて歯が左下に一本になり、物を噛めなくなったため、パンやリンゴ、サツマイモや人参などを細かく切って食事を与えられるようになった。2016年になると、はな子は体調を崩し、3月14日から外に出なくなっていた。はな子の鼻が飼育員にぶつかるのを防ぐために安全柵を設けたところ、環境の変化に敏感なはな子は寝部屋にこもるようになり、運動場に出ることがなくなった。

5月26日朝、飼育員がゾウ舎に見に行くと、はな子が倒れていたので体重による内蔵圧迫を防ぐためロープを使って寝がえりさせようとしたが動かせず、午後3時4分に死んだ。死因は老衰とみられる。

武蔵野市の邑上守正市長は8月29日、はな子の銅像を市民からの寄付で吉祥寺駅前に設置すると発表した。1周忌にあたる2017年5月の完成を目指す。

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