吉高由里子が主演するNHK連続テレビ小説「花子とアン」。4月11日には、関東地区で平均視聴率23.5%(ビデオリサーチ調べ)を記録するなど、視聴率は好調だ。
第6週「腹心の友」では、ヒロイン安東はな(後の村岡花子:吉高由里子)と葉山蓮子(仲間由紀恵)の友情にスポットが当てられている。はなは、学校の紹介で、出版社でアルバイトを始め翻訳の手伝いにやりがいを感じる。また、蓮子は歌人になると宣言。ふたりは、お互いの夢を語り合う。
充実した学生生活を送っていたが、ある日、蓮子は兄に呼び出され「九州の石炭王」と呼ばれる男と見合いをするように迫られる。家のために、親子ほども年が離れた石油王・伝助(吉田鋼太郎)と結婚するように求められる……。
果たして、蓮子は今後、どのような人生を歩むのだろうか。
蓮子のモデルは、のちに歌人として名を馳せる柳原白蓮(伊藤燁子=あきこ)だ。「花子とアン」の原案となった『アンのゆりかご 村岡花子の生涯』(新潮文庫)によると、白蓮は大正天皇の従姉にあたる。
蓮子は14歳で結婚したが、結婚生活に耐えかねて実家に戻り、24歳で女学校に編入し、8歳年下の花子と出会った。政略結婚で福岡の「石炭王」に嫁ぐが、後に年下の青年と駆け落ちし、「白蓮事件」として世間の注目を集めた。NHKの公式ページによれば、スキャンダルの渦中にあった蓮子を支え、励ましたのは花子だったという。
蓮子の人生は、菊池寛の小説『真珠夫人』のモデルになったといわれるほど波瀾に満ちたものだった。近年では林真理子さんが、小説『白蓮れんれん』で白蓮の人生を描いている。
学生時代に出会ったふたりは、その後も「生涯の友」として友情を育んだようだ。
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