【2歳娘】最近わが家で起きている不思議な逆転現象の話。

不思議だ。実に不思議なのである。2歳児というものはしばしばわれわれ大人にとって理解しがたい行動をとるものであるが、最近わが家で巻き起こっている "逆転現象" についても本当に摩訶不思議であり、わたしは毎度毎度首を捻るばかりで、もしかしたらそろそろ1回転するかもしれないな、という具合なのである。
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不思議だ。実に不思議なのである。

2歳児というものはしばしばわれわれ大人にとって理解しがたい行動をとるものであるが、最近わが家で巻き起こっている "逆転現象" についても本当に摩訶不思議であり、わたしは毎度毎度首を捻るばかりで、もしかしたらそろそろ1回転するかもしれないな、という具合なのである。

このまま首が1回転してしまうと様々な不都合が出てしまうので、本日はわたしの中にたまったモヤモヤを吐き出すべく、事の次第をブログにしたためることにした。

読んでも何の役にも立たないので、積極的に時間をムダにしたい!という方だけぜひお付き合いいただきたい。

【2歳娘】最近わが家で起きている不思議な逆転現象の話。

ややこしい話になるのでまずは登場人物を整理しておこう。

◇娘ちゃん(2歳)...二足歩行の未確認生物。この物語の主人公

◇夫(35歳)...ベトクサ星人*1

◇わたし(28歳)...ふつうの人間

この3名で構成されるわが家で起きた不思議な逆転現象の話である。

逆転現象その1/注意するのは誰だ

わたしの夫はベトクサ星からやってきたベトクサ星人であるため、わたしたち地球人とは習慣がかなり違っており、そのひとつとして、 "つけた電気は絶対に消さない" というものがある。

その日も例のごとく部屋の電気をつけたまま出かけようとする夫にわたしは注意をしようとしていた。

その瞬間、不思議な逆転現象が起こったのだ。

おとしゃん、でんきつけっぱなしでしょ!

声の方を振り返るとそこには、わたしの半分程度の背たけの小さな生き物が「プン!」みたいな顔をして立っているではないか。

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彼女は「プン!」の顔のまま、くまの絵が描いてあるイスを持ってきてその上に立ち、つけっぱなしになった電気をパチンと消したのである。

おとしゃん、でんきつけっぱなしでしょ!

彼女がもう一度そう言うと、ベトクサは素直に「ごめんなさい」と謝った。

2歳児に注意される35歳児、見事な逆転現象である。

「もうわたしの注意は必要ないな...」

そう思ったわたしはすごすごと退散し、ポテチの袋を開けて食うしかなかった。

逆転現象その2/自分でやるのは誰だ

2歳の娘はなんでも自分でやりたいお年頃*2である。

しかしながらやはりまだ子どもなので、ママがやって〜と甘えてくることも多い。

あるときわたしが「お着替えしようねー」と言って娘の着替えを促したところ、「ママがやって〜」と例のごとく甘えてきた。

しかしそのときわたしは「自分でやりなさい」と彼女に服を渡したまま取り合わなかった。

するとここでも不思議な逆転現象が起こったのだ。

ママがじぶんでやりなしゃい!

この言葉とともに服が返ってきた。

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えっなになに。

「娘ちゃんが自分でやるんでしょ?」

この小人さんの言ってる意味が全く分からなかったが、混乱の末なんとか言葉を絞り出し、服を再び彼女に渡した。

ママがじぶんでやるんでしょ!

また服が返ってきた。

「え、え、娘ちゃんのお着替えだから娘ちゃんが自分でやるんだよ。そうでしょ?」

ママがおきがえじぶんでやるんでしょ!やりなしゃい!

おかしい。何度渡しても服が返ってくる。

常識的にはわたしの方が正しいはずなのに、四隅を取られてしまったオセロのようにわたしはどんどん追いつめられていく。

巧みな逆転現象である。

そのやりとりを繰り返すうちにわたしは、「あーそうか、娘ちゃんの着替えをわたしが自分でやるのか、それは自分でやらないとナ!」と納得するに至り、娘の着替えを手伝うことになった。

しかしながら着替え終わったあとに、「できた!」とあたかも自分の手柄のようにドヤ顔する娘を見て、「騙された!」と気づいたわたしはチョコレートの箱を開けて食うしかなかった。

逆転現象その3/寝かしつけるのは誰だ

娘の寝かしつけは毎晩わたしが添い寝をして行っている。

その日も午後9時をむかえ、そろそろ娘を寝かしつけないとな、と思ったわたしは「娘ちゃんー、ママ眠いよ眠いよー」と言って彼女をベッドに誘った。

すると彼女は、しょうがないなーやれやれ┐(´-`)┌というような顔でこう言い放った。

ママ、だっこしてあげよう

えー!

えー!

それはありがたい!

じゃねーだろ。

なにこの包容力。ほんとに2歳なの?

華麗なる逆転現象である。

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「じゃあ遠慮なく」と言って娘の上にちょんと座ると、背中をトントンしてくれた。

なにこのオプション!癒し!

こんな頼り甲斐のある娘の腕の中に抱かれたわたしは童心にかえり、「そうだ、娘が寝たあとでプリン食べよう」とよだれをたらしたのだった。

まとめ

この奇妙な逆転現象に遭遇し続けたわたしはおかしを食べ過ぎて2kg太った。

逆転現象こわい。

おしまい。

(2015年1月17日「はなこのブログ」より転載)