日本サッカー協会は3月5日、日本代表監督を辞任したアギーレ監督の後任として、ボスニア・ヘルツェゴヴィナ出身のバヒド・ハリルホジッチ氏(62歳)と合意したと発表した。
ハリルホジッチ氏はユーゴスラビア代表のフォワードとして、1982年のワールドカップ・スペイン大会に出場。監督としても2014年ブラジル大会でアルジェリアを率いて、優勝国のドイツに延長戦まで粘り称賛を得た。2001年にはフランスリーグで最優秀監督に選出され、クラブレベル、代表レベル双方で実績があるのが強みだ。同じボスニア・ヘルツェゴヴィナ出身の元日本代表監督、イビチャ・オシム氏との親交も深く、オシム氏が日本協会との交渉のパイプ役になった可能性が高い。
ブラジル大会では4試合、すべて違うフォーメーションで戦い、相手に応じた柔軟な戦術を採っており、基本的に同じ戦い方を継続したアルベルト・ザッケローニ前監督とは対照的。素早い攻守の切り替えと、シンプルに縦に早く攻めるスタイルが持ち味だ。
2014年のワールドカップ・ブラジル大会でドイツ戦に敗退後、選手を慰めるハリルホジッチ氏
スポーツジャーナリストの河治良幸さんは今回の人事について、「日本が契約できる指導者ではベストチョイス」と評価している。
協会は12日に行われる理事会で承認を得た上で、契約を結ぶ。日本代表の次の試合となる、3月27日のチュニジア戦で指揮を採るのは、ビザの取得の関係上、難しいとみられる。
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