シドニーから3大会連続で五輪に出場した元陸上選手と、一緒に考え、議論を深めます。議論は週刊誌AERAの連載で紹介します。いただいたコメントを抜粋・要約することもありますがご了承ください。
横綱白鵬関が恒例となっている優勝後の一夜明け会見を欠席したと先日ニュースになりました。当初は理由を明かされませんでしたが、数日たって奥さまの体調を気遣ってだったと理由が明かされました。
ネットでは最初は白鵬関に対しての批判が多かったように思いますが、理由が明かされた後は"日本人より日本人らしい"というような称賛があるほど、世論が変わったように思います。
さて、今回のことを考えてみると"その人でなければ代わりが効かないような時に、私的なことを理由に欠席をした"という見方ができると思います。そういうくくりで考えると、この数カ月に二度ほどニュースになった教員が大事な場を欠席した、という話も同じカテゴリーに入ってくるのではないでしょうか。
そこで少し並べてみて、考えてみたいと思います。
1. 奥さまの体調を気遣って、一夜明け会見を欠席する。
2. 自分の子どもの入学式のために、担当クラスの入学式を欠席する。事前に上司に許可はとってある。
3. 自分ののど自慢出演のために、担当クラスの参観日を欠席する。事前に上司に許可はとってある。
1,2は家族の話で、3は個人の話です。また影響を与えている人の数は1が多く、2,3は比較的少ない。欠席した場所の重要度は私的な見解ですが、1,2,3の順番に重たいのではないでしょうか。
私個人としてはどれも許されるべきだと考えています。2,3は正式な手続きにのっとって休んでいますから問題ないとして、1の例もやはりご本人と家族の話なので、認められるべきだと思っています。私はおそらく組織よりも家族や個人の夢を優先しても構わないという考えが強いのだと思います。
さて、三つの事例ともに条件が違いますが、分析や理由と一緒に何番は許せて何番は許せないのか?ご意見をいただきたいと思います。特に私は、今回の白鳳関に関しては好意的な意見が多いように見えるのに対し、2番の教員が子供のために担当クラスの入学式を欠席した事例には批判があったことにとても興味がわいています。