きょう22日投開票の衆院選で、台風21号の接近で山口県萩市の離島から投票箱が運べなくなり、山口3区で即日開票ができなくなった。開票結果の確定が23日以降にずれ込むことになると、時事ドットコムなどが報じた。
市の沖合約40キロにある見島では、投票が1日前倒しされ21日に行われた。
NHKによると、見島と萩市を結ぶ船の定期航路で、22日に投票箱を運ぶ予定だったが、台風21号が接近したため終日欠航となった。
そのため萩市では開票作業ができなくなり、山口3区の開票結果が確定するのが23日以降にずれ込むことになった。同区は自民党と立憲民主党の一騎打ち。
荻市の有権者は約4万3000人。見島は770人で、このうち295人が投票したという。
共同ニュースによると、県選管は代わりの輸送手段として、海上保安庁、自衛隊とも協議したが断念。23日以降の定期航路で運ぶ予定。
公職選挙法は、「開票は、すべての投票箱の送致を受けた日又はその翌日に行う」と定めている。
大型の台風21号は、22日夜から23日にかけて、西日本から東日本に接近し、上陸する恐れがある。
気象庁のレーダーによると、13時45分時点で、北海道などを除くほぼ日本全域が降水域となっている。