All by myself from Richard Dunn on Vimeo.
今度あなたが空港で1人取り残されることになったら、リチャード・ダン氏を見習って、あなたの心の中から聞こえてくるセリーヌ・ディオンの歌声に身を任せてみてはどうだろうか。
ダン氏は、ラスベガスのマッカラン国際空港に一晩取り残されることになったとき、本を読んだり、固くなったシナボン(有名チェーン店のシナモンロール)を1人で泣きながら食べたりといった、よくある時間の潰し方はしないことに決めた。
その代わりに、セリーヌ・ディオンがカバーしたエリック・カルメンの名曲「オール・バイ・マイセルフ」に導かれるかたちで、自分の内にある創造性に身を任せたのだ。
ダン氏は、自分以外は誰もいない空港の中で、完璧なミュージックビデオを撮影した。そのビデオには、空港内のあちこちのユニークな面白い場所で、歌に合わせて口パクをしているダン氏の姿が映っている。
あるシーンでは、女性トイレの標識として描かれたイラストの女性の手を、虚しく握りしめるダン氏の姿が見られる。彼は、打ちひしがれた様子で、自分の胸に手を当てながらささやくようにこう歌うのだ。「When I was young, I never needed anyone -- and making love was just for fun. Those days are gone..」(若い頃は、誰も必要じゃなかった。メイクラブはただの遊びだった。そんな日々はもう来ない...)
ダン氏は、カナダの放送局の取材に対して、デルタ航空から「割引券と次の便の座席を提供するから、2つの便をキャンセルしてくれないか」と提案されため、その申し出を受け入れたと述べている。ただし、次の便は翌朝の午前6時の出発だった。
「ホテルに行くほどの時間はないので、何をしようかと思った。そこで、自分のスマートフォンと動画編集セットを取り出して、自分がどんな辛い目に遭うのか記録することにしたんだ」とダン氏は説明する。
いったいどうやって撮影したのだろう? ダン氏は、チケットカウンターにいた女性に、荷物用の粘着テープを1つ欲しいと頼んでいたという。
「それから、背の高い棒が後ろに付いている車椅子を持ってきて、その棒に自分の『iPhone』をテープで貼り付けた」とダン氏は自分のVimeoページでコメントしている。ダン氏はその車椅子を、動く歩道やエスカレーターなどさまざまな場所に置くという手法で、動きのあるシーンをうまく撮影。最後は『Final Cut Pro』で編集して、さまざまなシーンを組み合わせたという。
この素晴らしい作品は、Vimeoで1000万回を超えて視聴されている。オリジナルのセリーヌ・ディオンのミュージックビデオはこちらで見ることができる。
スライドショーでは、世界各地の空港の販売店や「クリスマス特別市」を紹介している。
[Ryan Grenoble(English) 日本語版:佐藤卓/ガリレオ]
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