F1は2月6日、レース直前のセレモニーに「グリッド・キッズ」を導入すると発表した。レース直前、緊張感と高揚感がもっとも強まるその瞬間に、子どもたちが立ち会うことになる。F1は1月末「もはや時代にもブランドにも合わない」として、レースクイーン(グリッド・ガール)の廃止を発表していた。
グリッド・キッズ導入の目的は「特に若いファンのために、レース前のセレモニーを身近でおもしろくするため」だという。
ラッキーな「キッズ」たちは、モータースポーツクラブ所属の子どもたちから選ばれる。貢献度による選考や抽選などをくぐり抜けた子どもたちは、最高のドライバー20人と並んでグリッドに立つことになる。
F1の商業部門担当ディレクター・ショーン・ブラッチス氏は「ヒーローがレースに備える間、その横に並び立つ。そんな場面を想像してみてください」とコメント。「次世代のF1ヒーローを奮い立たせるための、なんて素晴らしい方法なんでしょう」とご満悦だ。FIA(国際自動車連盟)のジャン・トッド会長は「F1はモータースポーツの頂点で、若いレーサーたちの夢だ」と強調した。
グリッドキッズはF1だけでなく、F2やGP3でも採用される予定。子どもたちとその家族にはパドックへの立ち入りが許可されるという。