キング・クリムゾンやエマーソン・レイク・アンド・パーマー(ELP)のメンバーだったボーカリスト、ベーシストのグレッグ・レイクが12月7日、がんで死去した。69歳だった。
レイクはプログレッシブ・ロック(またはプログロックとして知られている)の代表的ミュージシャンとして知られる。1968年にギタリストのロバート・フリップに誘われ、キング・クリムゾンに加入。69年のデビューアルバム『クリムゾン・キングの宮殿』でボーカルとベースを担当し、『21世紀の精神異常者(現題:21世紀のスキッツォイド・マン)』では鮮烈な印象を残した。セカンドアルバム『ポセイドンのめざめ』ではボーカルとギターを担当している。
キング・クリムゾン脱退後、元ナイスのキーボーディスト、キース・エマーソン、そしてクレイジー・ワールド・オブ・アーサー・ブラウンエマーソン・レイク・アンド・パーマー(ELP)を結成した。
『ナイフ・エッジ』
ELPは1979年に解散するまでに、全英1位を獲得した『タルカス』、クラシック音楽をロックやジャズと融合させた『展覧会の絵』など8枚のアルバムをレコーディングした。1991年の再結成後は、さらに2枚のアルバムをリリースした。
『ラッキーマン』
ソロアーティストとしても活躍し、1975年にリリースされた『夢見るクリスマス』は、今でもクリスマスには毎年イギリスのラジオや店内で流されている。
レイクの死は彼の公式Twitter上で、長年ELPのマネージャーを務めていたスチュワート・ヤングが伝えた。
昨日12月7日、がんとの長く困難な闘いを続けていた親友を失いました。グレッグ・レイクはこれまでと変わらず、私の心の中で永遠に生き続けます。この悲しみの時の間、彼の家族のプライバシーがどうか守られることを願っております。
彼の死は、キース・エマーソンの死からわずか9カ月後に訪れた。
ELPのドラマーだったカール・パーマーは8日、Facebookにコメントを発表した。
大きな悲しみと共に、今、友人でバンド仲間のグレッグ・レイクにさよならを言わないといけません。
グレッグの唸りを上げるような声とミュージシャンとしてのスキルは、ELPやキング・クリムゾンで作られた音楽で誰もが知るところです。1970年代に経験した素晴らしい日々と、共に演奏した数々の忘れられないライブが懐かしく思われます。
今年はキースも失ったので、レイクの死は我々全員にとって特につらいものとなりました。『展覧会の絵』の最後でグレッグが歌っていたように、『死はすなわち生』なのです。彼の音楽は今、彼を愛したすべての人の心の中で永遠に生き続けます。
1972年撮影のエマーソン・レイク・アンド・パーマー。(左から右へ)グレッグ・レイク、キース・エマーソン、そしてカール・パーマー。
イエスのキーボーディスト、ジェフ・ダウンズは次のようにツイートした。
グレッグ・レイクの件はとても悲しい。私はいくつかのプロジェクトで彼と仕事をするという特典が得られました。誰もが彼の素晴らしい才能を惜しんでやまないでしょう。
もう一人の天才が亡くなりました。2016年は音楽史にとって本当にひどい年になりました:-(
ハフィントンポストUK版より翻訳・加筆しました。
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