グリーンボンド発行10周年を記念し、合計12億米ドルのグリーンボンド二銘柄を発行。グリーンボンドの累積発行額は126億米ドル相当に

世界銀行はこれまでに、グリーンボンド発行プログラムを通じて総額126億ドル・20通貨・150銘柄のグリーンボンドを発行して参りました。
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世界銀行はこれまでに、グリーンボンド発行プログラムを通じて総額126億ドル・20通貨・150銘柄のグリーンボンドを発行して参りました。

世界銀行(国際復興開発銀行、IBRD、Aaa / AAA)は13日、60以上の社会的・環境的な責任投資原則を重視する投資家向けに、総額12億米ドルのグリーンボンド二銘柄の条件決定を行いました。2018年はグリーンボンド発行10周年にあたり、世界銀行のグリーンボンド累積発行額は126億米ドル相当に達しました。本件には、グリーンボンドへの投資が初めての投資家を含め、当初の予定を大幅に上回る応募がありました。

今回のグリーンボンドには、下記の機関投資家の他、各国の幅広い投資家の皆様にご投資を頂いております。アクメア社(Achmea)、ACTIAM、Affirmative Investment Management (AIM)、Alecta、アムンディ、スウェーデン公的年金基金(AP2、 AP3)、AMF、APG(オランダ公務員年金基金ABPの運用子会社)、バークレイズ、カリフォルニア州職員退職年金基金(CalSTRS)、Praxis Impact Bond Fund、フォルクサムグループ、MACSF、PGGM

2008年11月、世界銀行は史上初のグリーンボンドを発行し、グリーンボンド市場の基本的な枠組みを作りました。このグリーンボンドは、グリーンボンド適格融資プロジェクトの基準を最初に定義したものであり、投資家がセカンドオピニオン提供者を通じて、適格プロジェクトが気候変動問題に対処するという保証を受けた最初のものでもありました。また、世界銀行はグリーンボンドの資金使途及びプロジェクトのインパクトに関して投資家に報告することを最初にコミットしました。さらに、グリーンボンド市場の様々な基準の設定や、現在は国際資本市場協会(ICMA)が管轄するグリーンボンド原則の基礎の形成も世界銀行が行いました。世界銀行は自身のグリーンボンドの発行や他の発行体へのサポート、投資家への働きかけを通じてグリーンボンド市場の発展を主導して参りました。

今回のグリーンボンドは、発行総額6億米ドルの7年債と同6億ユーロの9年債の二銘柄同時発行となりました。世界中の投資家からの入札総額は14億米ドル相当に達し、特に欧州と米国の資産運用会社から両銘柄に強い需要がありました。共同主幹事には、バンク・オブ・アメリカ・メリルリンチ、クレディー・アグリコール、ドイツ銀行、SEBの四社が指名されました。

償還期間7年の米ドル建てグリーンボンドは、表面利率3.125%(年二回払い)、償還日は2025年11月20日に設定。投資家利回りは3.214%(同)、2025年10月31日満期の米国債比+0.149%の金利水準となりました。

償還期間9年のEUR建てグリーンボンドは、表面利率0.625%、償還日は2027年11月22日に設定されました。投資家利回りは0.685%、2027年8月15日満期のドイツ国債比+0.404%の金利水準となりました。

世界銀行のアルンマ・オテ財務担当副総裁は、次のように述べています。「今回のグリーンボンドは、グリーンボンド発行10周年を迎えるにあたって、極めて重要な起債となりました。2008年11月、世界銀行はグリーンボンド市場を立ち上げ、『持続可能な開発を支える投資』を先導して参りました。同市場は、様々な発行体と投資家が協力することで急速に成長しました。最初のグリーンボンドは、投資家の関心を、債券発行体の環境・社会・ガバナンス(ESG)へのコミットメントにも向け、投資資金の使途と投資がもたらすインパクトへの理解を深めることに成功しました。本日の起債には様々な投資家にご入札頂いたことが示す通り、グリーンボンドの投資家層は飛躍的に拡大しました。透明性の向上と社会への好影響をもたらす投資の探求を通じた資本市場の変革への投資家のコミットメントに感謝します。資本市場における世界銀行の全てのパートナーの皆様と、持続可能な社会の実現に向けて共に努力を続けることができたことを感謝致します。」。

世界銀行はこれまでに、グリーンボンド発行プログラムを通じて総額126億ドル・20通貨・150銘柄のグリーンボンドを発行して参りました。初の米国ドル建てグリーンボンド、様々な新興市場通貨建てのグリーンボンド、豪州国内債券市場、そして日本国内外貨建て債券(ショーグン)市場等、世界銀行が史上初のグリーンボンド発行を実現したものが数多くあります。発行体が調達した資金の使途の定義、プロジェクト選択、第三者意見書、インパクト・レポート等、グリーンボンド発行に際して世界銀行が最初に設定した様々な標準モデルは、その後、様々なソーシャル・ボンドにも活用されていきました。これらは全て、グリーンボンドが当初から標準モデルとしてきた「透明性」と「社会的インパクト」に焦点を当てています。

世銀債の年間発行総額は50-60億米ドルに達しており、世銀債を通じて世銀が資本市場から借入れた資金は、「全てが」持続可能な開発目標を支えるプログラムへの融資に活用されています。世銀債は、国際資本市場協会(ICMA)が発表している「持続可能な社会を支える債券」のガイドラインに準拠しています。世界銀行は、グリーンボンド原則委員会のメンバーでもあります。開発途上国支援において、資本市場の資金が果たす極めて重要な役割を、多くの皆様に知って頂くため、世界銀行は投資家と戦略的パートナーシップを構築しています。これは、資本市場に関連する世銀の各種業務の中でも重要優先事項となっています。

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Investor distribution of the US$ 600 million 7-year USD-denominated global green bond
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Investor distribution of the EUR 600 million 9-year EUR-denominated global green bond
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Issuer

* This press release does not constitute an offer for sale of the securities described. The offering and sale of the securities described in this document are subject to restrictions under the laws of several jurisdictions. Securities may not be offered or sold except in compliance with all such laws.

世界銀行について

世界銀行(国際復興開発銀行、IBRD)は、Aaa / AAA(ムーディーズ/ S&P)の格付けを有する国際機関です。 1944年に世界銀行グループの最初の機関として設立され、現在は189カ国が出資する国際開発金融機関として活動しています。 世界銀行は、「持続可能な開発目標、SDGs」のもと、極度の貧困を終わらせ、共存共栄を促進するために、比較的所得の高い開発途上国に融資・保証・リスク管理商品・および各種助言サービスを提供しています。 また、開発課題への地域的および国際的対応も先導しています。世界銀行は、70年以上にわたり国際資本市場において「持続可能な開発を支える世銀債―サステナブル・デベロップメント・ボンド」を発行しており、国際社会にインパクトを与えるプロジェクトを中心に資金を提供しています。 世界銀行のサステナブル・デベロップメント・ボンドのより詳しい情報につきましては、以下をご覧下さい。 www.worldbank.org/debtsecurities