舛添要一都知事、湯河原通いに「今後は公用車使わない」 猪瀬前知事は「責任が欠如」と批判

別荘通いそのものを止めることについては言明しなかった。
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Tokyo mayor Yoichi Masuzoe arrives with Jean-Charles Decaux, Co-Chief Executive Officer of the outdoor advertising company Decaux Group, at the Paris townhall, Wednesday, Oct.28, 2015. Paris and Tokyo later signed a friendships agreement. (AP Photo/Jacques Brinon)
ASSOCIATED PRESS

東京都の舛添要一都知事が、毎週末公用車を利用して神奈川県湯河原町の別荘に通っていたことが明らかになった問題で、5月9日、舛添氏はニュース番組「NEWS23」(TBS系)に出演して「今後は使わないようにしようと思う」と発言した。

舛添氏は2015年4月からの1年間で、都庁など公務先と湯河原の別荘との間を計48回、公用車で行き来していたことを認めていた。その上で「全く問題ない」と説明していた。

舛添氏はこれまで、問題の別荘を「事務所」とした上で、「資料を持って行って次週の仕事の準備をしている。ルール通りにやっており全く問題はない」と述べていた。災害など緊急時の対応についても「代行の副知事がおり連絡態勢もできているので問題ない」と語っていたが、これに対して都民らからの批判が殺到していた。

こうした批判に対して、5月9日の番組内で舛添氏は「ご指摘の通り。ルールはそうありますが、ご批判があってご迷惑おかけしているんで、原則的に今後はこういう移動の時に公用車は使わないようにしようと思う」と話した。

一方で、温泉つきの別荘に通っていたことは「健康管理のため。温泉リハビリをやりながら、おかげさまで体も戻った」と釈明。今後についても「気分転換も必要」として、別荘通いそのものを止めることについては言明しなかった。

また、番組ではヨーロッパ出張などで高額な支出をしていた問題についても問われた。舛添氏は「事務方が敷いたレールに乗った」として、都職員が決めたことと釈明しつつ、「私も反省しないといけない」と今後の出張費はなるべく削減するとの意向を示していた。

一方、この舛添氏の釈明を受けて、前東京都知事の猪瀬直樹氏は10日の「白熱ライブ ビビット」(TBS系)にVTR出演。「危機管理や、セキュリティーの問題を考えても毎週行くってことは前代未聞。首都を守る責任、自覚が欠如している」と批判した。猪瀬氏は2013年12月、医療法人の徳洲会グループからの資金提供問題で辞職した。

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