五島列島と九州を結ぶ航路を運行している五島産業汽船が10月2日から全船運休した。理由は不明だ。同社の公式サイトには「会社都合につき しばらくの間運休いたします。ご迷惑をお掛けして誠に申し訳ございません」と告知されている。
長崎県庁の新幹線・総合交通対策課の担当者は2日、ハフポスト日本版の取材にこう答えた。
「昨日の夕方、五島産業汽船から運休すると連絡が入りました。理由は明かされなかったが、経営上の問題だと思われます。再開の見込みは不明です。長崎港に午前7時半から担当者を派遣して、情報収集中です」
■五島産業汽船とは?
五島産業汽船は1990年に設立され、新上五島町に本社を置いている。計4ルートの航路で、フェリーや高速船を運航している。長崎〜上五島(鯛ノ浦港)、佐世保〜上五島(有川港)、佐世保〜下五島(福江港)、長崎〜天草(﨑津漁港)だが、2日は全て運休している。
長崎県庁によると、五島列島には空路でアクセスできるほか、長崎〜上五島、佐世保〜上五島へのアクセスについては、競合会社の九州商船がフェリーや高速船で結んでいるという。
ハフポスト日本版は、五島産業汽船に電話をかけたが、本来の業務時間中にもかかわらず「本日の営業は終了しました」というアナウンスが流れるだけだった。