御朱印帳がインターネットオークションで転売されたとして、茨城県にある神社がTwitterで苦言を呈した。
八坂神社は「神社頒布品をオークションに出品し利益を得る行為は許せません」と、強い口調で出品者を非難。神社で扱う品物はお祓いによって神徳を得られるように祈願してしているため、一般品とは異なることを強調した上で、「もう来ないで下さい」と言い放った。
出品は複数回あったようで、「本当に勘弁してほしい」と嘆いた。
Twitter上に投稿された「ヤフオク!」のページを見てみると、神社の御朱印帳とされる品物が18日、3900円で出品。頒布が終了した限定品と銘打っていたが、落札者はいなかった。神社のホームページによると、御朱印は300円でもらえる。
八坂神社の投稿に対して、さまざまな反応が寄せられた。多くの人が賛同を示し、「許しがたい」「転売する側も買う側も御朱印の意味をわかってないんでしょうね.....」「何のための御朱印、御朱印帳なのか考えてほしい」といった声が広がった。一方、反対の立場から、「買ったものをどうしようが勝手」「もう来ないでくださいは、余計な一言ですね」という意見もあがった。
中には、「遠方で手に入れることができなかったりするので、通信販売してくれたらいいなと思うところもあります」と希望する人もいた。
反響が広がったことを受けて、八坂神社は「驚きました。色々な意見があるのだなと思います」とツイート。神社への訪問を拒むかのように受けとられた発言について、「転売目的の方は来ないで下さいということです」と訂正し、「神社は人または家族等が参拝し頒布品を頂くのが基本なんです」と理解を求めた。
ハフポスト日本版は6月20日、八坂神社に事実確認の問い合わせをしている。
御朱印の転売は、京都市の粟田神社でも、転売をしないよう呼び掛ける張り紙をするなど話題となった。
オークションサイトなどをめぐるトラブルは後を立たず、個人間での商品売買ができる人気アプリ「メルカリ」でも、現金が額面より高値で売られ問題視されていた。
■関連画像集「御朱印 いろいろ」
【※】スライドショーが表示されない場合は→こちら。