五郎丸歩、ワールドカップの試合直前に涙を流した理由を明かす

エディ・ジョーンズ監督の“トンカツトラップ”も紹介。「試されていた」。
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GLOUCESTER, ENGLAND - OCTOBER 11: Ayumu Goromaru of Japan is presented with his Man of the match award after the 2015 Rugby World Cup Pool B match between USA and Japan at Kingsholm Stadium on October 11, 2015 in Gloucester, United Kingdom. (Photo by Steve Bardens - World Rugby/World Rugby via Getty Images)
Steve Bardens - World Rugby via Getty Images

ラグビー日本代表の五郎丸歩さん(29)が、11月2日放送の「SMAP×SMAP」(フジテレビ系)に出演し、ラグビーワールドカップ初戦の南アフリカ戦で、試合が始まる直前の国歌斉唱の際に涙を流した理由を明かした。2012年に監督がエディ・ジョーンズ氏に変わってから、初めてのワールドカップ。五郎丸さんは「感極まって、涙が流れてきた」と告白した。

「ここまで来るのは平坦な道のりではなかったですし、その時までに支えてくださった方々だったりとか、自分が小さい時から憧れていたワールドカップの地に立てていて、そこで国歌を歌っている自分。こみ上げてきました」と当時の心境を語った。

今回のワールドカップで日本は、南アフリカとの戦いで「最高の瞬間」に選ばれるなど良い成績を残した。五郎丸さんは、「4年間しっかりとビジョンを持って、名将のもとでトレーニングを積んできた結果。長かったっすね。いろいろなものを犠牲にしてこの4年間やって来ましたけれども、みんなの気持ちが一つになった」などと振り返った。

ラグビーU20日本代表ヘッドコーチの中竹竜二氏によると、ジョーンズ氏率いるエディジャパンは、南アフリカ戦での勝利を見据えて目標設定を行い、勝つためには何が必要か、どんなフィジカルが必要で、どんな練習をすべきかなど、具体的にプランニングが行われ、目標達成に向けて練習内容が決まり、他のチームとの試合でどのように戦うべきかまで、緻密に計画されていたという。

五郎丸さんは番組で、朝6時から始まる世界一厳しいとも言われる日本代表の練習を振り返り「厳しいですよ」「半端じゃなかった」と本音を暴露。食事なども全てコントロールされているなか、食べてはいけないとされるトンカツが食堂に置かれていたことを、ジョーンズ監督の“トラップ”と紹介。「(食べないように、メンタル面を)実行コントロールできるのか、試されていた」などと語った。

五郎丸さんは9月23日のスコットランド戦で決めたタックルで、ワールドカップ1週目のベストタックル勝に輝いている。

この時、相手選手が日本人選手を避けたりせず、「日本人が弱いだろうと踏んで、まっすぐ走ってきた」と五郎丸さんは振り返り、「待てよ待てよ、行きますよ」と感じてタックルをしたと説明。自信を持って試合に望んでいたことを示した。

ラグビーワールドカップは終わったが、11月13日から日本トップリーグのシーズンが始まる。五郎丸さんは、ラグビーの競技人口が増えるように、「国内リーグもしっかりと盛り上げていきたい」と語った。

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