6月、ニック・ルグランデくんはオークランド・アスレチックスの始球式にのぞんだ。1800マイル(約2900キロ)以上離れた場所から。
カンザスシティに住む14歳の少年ニックくんは、血液の難病と戦っている。この病気のせいで、多くの人が集まる場所に行けない。しかしニックくんの家族、アメリカのメジャーリーグ機構(MLB)、そしてGoogleファイバーの協力で、彼のメジャーリーグでプレーしたいという夢が実現した。
GoogleファイバーはGoogleの新しい、超高速インターネットサービスだ。Googleファイバーの設備がある、はるばる離れたカンザスシティからニックくんが投げる球に合わせて、アスレチックスの本拠地オークランドのマウンドに設置した特製のピッチングロボットが投げる仕組み。
9月19日、Googleはこの心あたたまる動画を発表した。
「野球のすべてが好き。野球のどんなことが嫌いかなんて分からないよ」ニックくんは動画でこう語っている。「ベンチに座っていることが嫌かな」
心配ご無用。ニックくんは病気を抱えているけれども、ベンチに座っていることはなかった。
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