共立総合研究所は4月2日、「いい子どもが育つ」都道府県ランキングを発表した。総合評価は、秋田県が1位となり、2位・宮崎県、3位・山梨県と続いた。
このランキングは、文部科学省の「平成25年度全国学力・学習状況調査」を元に、学力以外の「子どもの育ちの質」について総合的に評価したもの。児童へ生活習慣や学習環境等に関する内容を聞いた質問紙調査のなかから、「朝食を毎日食べていますか」、「難しいことでも失敗を恐れないで挑戦していますか」など、「子どもの資質や成育環境として望ましい・望ましくないという判断が可能」な46設問を抽出。各設問について、一般常識に照らして最も望ましいと思われる回答の割合を、都道府県別に偏差値化した。
総合ランキング1位の秋田県は、46設問中20問で評点がトップとなり、32問でトップ5に入った。また、2位となった宮崎県も12問で評点がトップとなった。
ランキングでは、46問を「生活習慣」、「意志・人格」、「家庭」、「テレビ・ゲーム・メール等」、「コミュニケーション能力」など11に分け、分野別の順位も公表。「家庭」では、東北、北関東、中国、九州南部が高く、「コミュニケーション能力」は、東北北部、北関東、北陸、中国で高い傾向がみられた。
「家庭」
「コミュニケーション能力」
また、「いい子どもが育つ」都道府県ランキングの評価結果と、「全国学力・学習状況調査」の学力調査結果を比較した結果、「毎日、同じくらいの時刻に起きている」「難しいことでも、失敗を恐れないで挑戦している」など9つの設問で、正の相関関係が見られた。