どうも〜ベルリンの夏をエンジョイ中のwasabi(wasabi_nomadik)です。
ベルリン生活も残すところあと1週間弱。最近はいろんな場所に遊びに行ったり人に会っています。
ベルリンのスクワッター(パンクスに占拠されたビル)にStandUpコメディを観に行ったり・・・
湖へハイキングへ行ったり・・・
お外でダラダラしたり・・・(with 友人ジャックリーン)
ギャラリーに遊びに行ったり・・・
友達とカフェでお茶したり・・・
そして昨日はベルリンのベテランブロガー久保田さん(kubomaga) と、以前ブロガーとして招待していただいたカフェHouse of Small Wonderのビュットナーさんとランチ&ティーしてきました。
いろんな話をしたけれど、やっぱり在住日本人同士で集まると話題は日本のことに。お二人とも日本のことを客観的に見ているので、建設的な話ができて楽しかったです。
そして久保田さんのこのツイート、私も激しく同感です。
私のブログもそれなりに認知度が高まってきて、最近は特にいつか海外に住みたいと思っている私と同年代の女性からいろいろな質問をお受けします。自分をロールモデルとして参考にしようとしてくれている方がいることを知って、いつも身が引き締まる思いです。私が今後どういう道筋を辿っていくかに興味を持ってくれている方もいます。
「wasabiさんはいつか日本に帰ろうと思っているんですか?」
という質問はたまに聞かれることですが、結論から言えば「帰ろう」とは思っていません。
1年くらいドイツに住んでみて思うのは、「ホームってなんだろ?」ということです。
というのも、こちらで普通に生活していろいろな国の人と知り合って対等な関係を築いていくうちに、自分が”日本人”であるという感覚がかなり薄れてきました。ドイツでの社会的な位置づけが”アジア人”であることを感じる瞬間はありますが、”日本”を特別に意識する瞬間ってあまりないのです。
最近は英語での発信も始めて、ドイツ以外に住む海外の人から反応をもらったり自分も国境を超えた情報にたくさん触れたりしているうちに、「人種」とか「住んでいる国」とかの概念自体をまったく意識しなくなっている自分に気がついたんです。
一番驚いたのは、最近、私のこの日本語ブログを読んでいるというドイツ人の女性にまったくブログに関係ないライブ会場で偶然話しかけられたこと!なんと、Google翻訳を使って読んでくれているそうで「ベルリンに引っ越す予定だったから、あなたの書いた家探しの記事がとても役に立ったわ!」って言ってくれたのです。
そのとき、「あ、もうこれからは言語も飛び越えちゃうんだな!」ってすごく感動しました。いずれ、言語の違いさえも関係なくなるのかなって。
しかも、私のような仕事をしているとWifiがあればどこでも生きていけるので、なおさら「帰る場所や住む場所が日本だけ」とは思えず・・・。どこでも行けるのに、なぜあえて日本だけ?と思います。
ただ、逆にドイツに来る前はかたくなに「もう絶対日本に帰らない!」とも思っていました。
しかし今はそういう感覚さえもありません(笑)帰りたければ帰るし、別の場所に住みたければ住むことでしょう。一番大切なのは自分がしたいことをフルにすること!そのためなら住む場所はどこでもいいんです、どこでも住めるのだから。
だから、意外かもしれませんが私はドイツ自体に絶対のこだわりがあるわけでもないんです。もちろん、今はドイツが自分にとってホームに感じられるほど楽しいし、挑戦的な環境だし、まだまだここで頑張りたいことがあるから滞在していますが、ベルリンに1年住んでみて、全体的に場所へのこだわりというものがなくなりました。
だからこそ、急にライプツィヒへの引っ越しも決めることができたのだと思います。
ホームは別に日本だけじゃなくて良いんですよね。ドイツもホームにしちゃえ!的な。
あわよくば、世界中にホームと呼べる場所を作ったら、どこに帰っても良いわけですよね〜。そして、どっちかと言えばそれが私のやりたいことかもしれません。
こういうライフスタイルは、デジタル・ノマドにしかできないことでしょ?って思っている人がいるんですが、やり方によってはそんなこともないんですよ。
今度うちに遊びに来るのでインタビューできたらいいなと思っていますが、私のドイツ人の友人はなんと「旅するフリーランス助産師」になるために勉強をしています。
いつかキャンピングカーで旅しながら世界中で助産師の仕事をしたいと言ってました。とんでもないアイデアに聞こえるかもしれませんが、それが自分のやりたいことなのだからと自信を持って彼女は目標に向かって勉強しています。
いろんなやり方があるし、自分がハッピーになれる方法ならなんでもいい!
海外に住むことって、このくらい破壊的なレベルで今まで自分が持っていた概念が変わることだったりします。少なくとも私にとっては!
人それぞれいろいろな人生を選べるということ、もっと伝えていきたいなって思います。:)
(2016年6月12日「WSBI」より転載)