連覇まであと1勝――。
サッカー女子日本代表は、7月2日(日本時間)に行われた女子サッカーワールドカップ準決勝、イングランド戦で2−1で勝利し、2大会連続の決勝進出を決めた。アメリカと優勝をかけて戦う決勝は6日午前8時(日本時間)キックオフ。
イングランドは高さと強さを活かし、ゴール前へのロングパスを多用し日本を苦しめた。互角の展開の中、日本はイングランド守備陣の背後を取る動きで前半32分にPKを得ると、キャプテンの宮間あやが決めて先制。その直後、日本も大儀見が自陣ペナルティエリア内でこぼれ球を争う際に相手を倒してしまい、PKを与え同点に追いつかれる。
後半は一気に試合が動いた。
イングランドが先にFWホワイトを投入すると、ロングボールを徹底。日本はあわやゴールというピンチを迎えるが、日本がFW岩渕真奈を入れると流れは一変。2度のドリブル突破でチャンスを作り、得点のムードが増す。しかし、相手も負傷交代で選手が替わり、再び流れは混沌とした。互いに決勝点を目指し攻め合う中で、後半アディショナルタイム、早い攻守の切り替えから川澄が絶好のクロス、相手DFがクリアしきれず、オウンゴール。これが決勝点となった。
振り返ると、苦しい試合をものにした要因は、相手に流れが行きかけたところでの、岩渕の投入だろう。2回のドリブル突破は、決してチャンスが多くなかった日本の活路を開くこととなった。決勝点のシーンは、結果こそオウンゴールだったが、相手が触らなくても決定機になったのは間違いない。日本の攻守の切り替えの速さが、相手の高さ、強さに勝った形だ。
※6日の決勝戦も、ハフポスト日本版ではテキスト中継を行います。