森ビルが設立した森記念財団は10月16日、2013年度版の「世界の都市総合力ランキング」を発表した。東京は2008年の調査開始から6年連続で4位。1~3位は2012年と同じくロンドン、ニューヨーク、パリの順だった。
調査は、世界主要40都市を対象に「経済」「研究・開発」「文化・交流」「居住」「環境」「交通・アクセス」の6分野、70指標で評価した。東京は総合スコア1275.4でアジアの国ではトップ。「経済」と「環境」の分野で1位、「研究・開発」で2位だったが、「交通・アクセス」が10位、「居住」は20位にとどまった。海外の訪問者数は上位4都市、アジア主要都市の中で東京は最下位。2008年にオリンピックを開催したロンドンが復調傾向にあり、アジア主要都市では、シンガポール、ソウルが増加している。
同財団都市戦略研究所は、経済分野の「市場の魅力」「法規制・リスク」、文化・交流分野の「集客資源」、居住分野の「居住コスト」、交通・アクセス分野の「国際交通ネットワーク」などを「東京の弱み」に挙げ、「『強み』となる偏差値70以上の指標が上位4都市で最も少ないことが4位にとどまっている要因」と分析している。
東京の順位はこのまま変わらないのだろうか。MSN産経ニュースによると、2020年の東京オリンピック開催が順位アップの追い風になる可能性があるという。
同研究所は、20年の東京五輪開催に伴い、ホテルの拡充や観光客の増加などの効果が見込めるとして、20年のランキングで東京の総合順位は3位になるとの試算を提示。順位上昇を実現するには、五輪開催への事前準備や都市政策の実行などを通じ、都市としての総合力を高めることが必要不可欠とした。(MSN産経ニュース「東京は6年連続で4位 世界の都市力ランキング 五輪開催で順位上昇も」 2013/10/16 17:46)
首位はロンドン、2位はニューヨークでともに2年連続。大阪は23位(総合スコア879.8、昨年17位)、福岡は35位(同735.6、同33位)でいずれも2012年より順位を下げた。
詳しいランキングはスライドショーで写真とともにお楽しみ下さい。
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