俳優で歌手のナヤ・リヴェラさんの遺体が7月13日、行方不明になったピルー湖で見つかった。
リヴェラさんは、人気ドラマ『glee/グリー』への出演で知られ、共演者たちがリヴェラさんを追悼するコメントを出している。
同作は高校のグリークラブ(合唱部)の部員たちの青春を描いた物語。リヴェラさんは、勝気なチア部員でありながら、歌唱力を誇るグリークラブ員でもあるサンタナを演じた。
gleeオフィシャル
「glee」のオフィシャルInstagramは、こうコメントを出した。
「ナヤには熱烈な才能があり、もっとやるべきことがありました。今回の出来事は本当に悲しいことです。彼女はグリーの最初から最後のエピソードまで出演しました。彼女のグリーへの貢献を私たちは、永遠に感謝し続けます。私たちは傷ついていますが、私たちの思いは彼女の家族、友人、そして息子さんと共にあります」
クリス・コルファーさん
グリー部員で、卒業後はサンタナらと一緒にニューヨークでも活動するカート役を演じたクリス・コルファーさんは、「誰かへのすべての愛と尊敬を1つの投稿で伝えることなんてできるだろうか?10年間にわたる友情と楽しい時間を言葉だけで要約できると言うのだろうか?もしあなたが、ナヤ・リヴェラの友達だったなら、それはできないでしょう」と切り出し、こう続けた。
「彼女の輝きとユーモアは比類なきものでした。彼女の美しさと才能は、別の世界のもののようでした。彼女は落ち着きと大胆さを持って、強い者に対しても真実を語りました。彼女は一つの発言で、ついてない日を素晴らしい日に変えることができる人でした。彼女は自分では意識せずとも、人々を鼓舞し、気分を高めました。彼女のそばにいることは、名誉の印であり、甲冑を身につけているような気持ちにさせてくれました。ナヤは本当に特別な存在でしたし、これからもそうあり続けます」
「私のすべての愛を、彼女の素晴らしい家族と彼女の美しい息子さんに贈ります」
ジェナ・アシュコウィッツさん
グリー部員ティナ役のジェナ・アシュコウィッツさんは、「ナヤ、あなたには素晴らしい力がありました。あなたの周りにいる人はそのことを知っていたし、あなたが部屋に入って来る時、あなたから溢れる輝きと喜びを感じていました」「私は幸運にもあなたと、たくさんの笑いと、何杯ものマティーニ、そして秘密を共有しました。あなたがいつもそこにいてくれるのを当たり前だと思っていたなんて」「もう会いたいよ」などとつづった。
ケビン・マクヘイルさん
グリー部員で歌と楽器に長けたアーティを演じたケビン・マクヘイルさんは、リヴェラさんを、自分が知る中で最も才能に溢れた人間だったと讃えて彼女への感謝をつづった。
「彼女は、自分自身や自分が大切にしている物事や人のために、どうやって声を上げるかをいつも私に教えてくれました。彼女にひどく笑わされて腹筋が鍛えられたことに感謝します。彼女が家族同然の存在になってくれたことに感謝します。私の父がたまたま私より数週間前にナヤに会って、Gleeの出演が決まった時に『ナヤという女の子を気にかけてあげなさい、彼女は親切そうな子だ』と言ってくれたことに感謝します。お父さん、彼女はとても親切で、世界中で一番好きな人のひとりになりました」
マクヘイルさんはまた、ナヤさんは素晴らしい親だったと伝える。
「彼女を知る幸運な人たちは、彼女の最も素晴らしい一面が母親だと知っていることでしょう。息子を大切にしている時のナヤは、最も心穏やかでした。ナヤが大切な男の子を、ボートに戻せたことに感謝します。彼が強い絆で結ばれた家族に守られ、そして家族が彼に素晴らしい母親について伝えられることに感謝します」
ダレン・クリスさん
舞台となる高校に転校してくるブレインを演じたダレン・クリスさんの追悼コメントからは、リヴェラさんの明るく人を笑わせる性格、そして家族や友人を大切にする人柄が伝わってくる。
「ナヤのように笑わせてくれる人はいなかった。彼女のいたずらで、最高のユーモアのセンスにいつも笑わされた」と振り返り、次のように続ける。
「家族を大切にし、友人を気遣う彼女にいつも心を動かされました。そうしなくていい時にも、彼女は何度も私のところに駆けつけてくれました。その度に、私は彼女との友情に感謝しました。もちろん、今もそうです」
「今ここに座って、起きたことを理解できず、言葉で表現できない苦しみに打ちのめされている時にさえ、彼女のことを考えると思わず笑顔になります。これはナヤからの贈り物です。その贈り物は永遠に消えることはありません」
ベッカ・トビンさん
初期メンバーの後輩役で、サンタナと同じくグリー部とチア部を掛け持ちしていたキティを演じたベッカ・トビンさん。
「ナヤは素晴らしい才能に溢れていて、息を飲むほどゴージャスな人だったが、私にとって最も忘れられないのは彼女の親切さでした」と振り返り、自身がグリーのキャストに加わった時の思い出をつづった。
「私はシーズン3から、Gleeのキャストに加わりました。新入りだった私は、怯えてビクビクしていました。3年間撮影を続け、力を合わせて番組をヒットさせてきたキャストたちは、すでに固い絆で結ばれていました。彼らが新入りの私を構ってくれるとは思っていませんでした」
「ところが驚いたことに、キャストの全員(そして世界中の人)から最も愛されている1人であるナヤが、すぐに私を温かく迎え入れてくれたのです。彼女は私をパーティーや集まりに招待し、いつも私にアドバイスをくれました。スーパースターの彼女が、新入りの女の子に親切にしても何も得られるものはありません。それでも彼女は親切にしてくれました。そしてそれは、その女の子の番組での経験を、全く違うものにしてくれました。美しい心を持った彼女に、私は永遠に感謝するでしょう。家族と可愛い息子さんに、心からのお悔やみを申し上げます」