『銀魂』またも完結できず。続きがアプリで配信されることに

『少年ジャンプ GIGA 2019 WINTER』に連載を移して2度目の完結を告知していたが…
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少年ジャンプ公式サイトより

『銀魂』また完結できず…担当編集が謝罪「どうあがいても絶望」 続きはアプリで配信

 空知英秋氏の漫画『銀魂』が、昨年12月より完結に向けて『少年ジャンプ GIGA 2019 WINTER』で連載をしていたが、またも完結できなかったことをきょう22日発売の同誌vol.3で発表した。9月に『週刊少年ジャンプ』で完結できず、同誌に連載を移して完結を告知していたが、同号で「完結できず申し訳ありません」と報告。主人公・坂田銀時が土下座している姿が描かれた担当編集のお詫びページが掲載されている。 

 完結できなかった理由について担当編集は「この度の『完結せず』という事態を、銀さんの姿をお借りしてお詫び申し上げます」と謝罪しながら「『あ、これ3号目までで完結しないやつじゃね?』と気付いたのは1号目の原稿待機中。DB(ドラゴンボール)パロディが6ページ分だったのを見た時です」「1号目が発表されたころの僕はといえば、『どう見ても「おわり」って続くつながる表紙』という既成事実もあり『どうあがいても絶望』状況でした」と経緯を説明。

 続けて「2号目の原稿を待つために15時間滞在する機会があったので、その間に先生と話し合いをしました。結果、『銀魂』という物語の終結を、きっちりと描いて頂くことを最優先するため、『アプリ配信』という形をとらせて頂くことになりました。最後の最後の最後までお付き合い頂ければ幸いです」と空知氏と相談した結果、物語の続きは銀魂公式アプリで掲載することを報告した。

 完結しないことが発表されるとネット上では「結局完結しないんか、あまりにも銀魂らしいな」「(完結)しますします詐欺w」「銀魂、ジャンプGIGAでも相変わらず完結してなくて笑った」「完結しないのか。いや、薄々勘づいてはいたけどさ!」などの声があがっている。

 同作は、2018年9月15日発売の『週刊少年ジャンプ』(集英社)42号で完結させ03年12月の連載開始から約15年の歴史に幕を下ろすはずだったが、その時に空知氏が「5回で話をまとめるのはゴリラ(空知)には無理でした。あとちょっとだけ別でやります。本来なら最後までジャンプでお届けするのが筋ですが、僕がふがいないばかりに申し訳ありません」と直筆メッセージで謝罪していた。

 その後、連載を『週刊少年ジャンプ』から『少年ジャンプ GIGA 2019 WINTER』に移し、18年12月より3ヶ月連続で刊行して今号で完結するはずだった。また、きょう発売された同誌では、表紙&巻頭カラー付き47ページのボリュームで掲載されており、キャラクター人気投票の結果や『銀魂』のアシスタント経験のある作家による制作現場の暴露漫画、関係各所からのお祝いや叱責のコメントを見ることができる。

 『銀魂』は、架空の江戸を舞台に繰り広げられる活劇物語で作者・空知氏の初連載作品。「天人」と呼ばれる異星人らによって支配される世界で、甘党&無鉄砲な侍・坂田銀時が、新八、神楽ら仲間たちとともに万事屋に持ち込まれたさまざまな事件を解決する。コミックスは現在76巻まで発売。テレビ東京系でのアニメ化や、俳優・小栗旬主演で実写映画も公開された。

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