「キモカワイイ」として近年の人気の深海生物といえば、ダイオウグソクムシだ。
地上に生息するダンゴムシの仲間で、成長すると最大50cmになる。国内の水族館でもたまに見かけるが、5年以上絶食した飼育記録もあるほどで、水槽の中で死んだように動かず、じっとしていることが多い。
しかし、そんな印象を覆す動画が発表された。アメリカ海洋大気庁(NOAA)の研究チームの無人潜水機が11月30日、メキシコ湾の水深約800メートルで撮影したものだ。すいすいと身軽に泳ぐダイオウグソクムシの姿は衝撃的だ。
NOAA公式サイトの解説も「この個体の体長は約30cm。いつも海底を歩いていてて、泳ぐ姿を見ること滅多にないので、すごくエキサイティングだ!」と興奮を隠しきれない様子だった。