バカンスにでかける我々横着なアメリカ人に、給料が支払われる世の中だったらどんなに素晴らしいだろうか・・・そんなうまい話はないのだが。しかし、以下の旅行に関連する仕事に就けば、その夢に極めて近いものが実現できるかもしれない。
■ワイルドライフ・フォトグラファー
カメラの扱いをマスターしたら、南極で遊ぶペンギンやアフリカのサバンナを徘徊するチーターを撮影する仕事を得られるかもしれない。撮影した写真をアートとしてオークションに出品したり、研究機関に販売したり、――究極的には――ナショナル・ジオグラフィックに掲載される可能性もある。
利点:おとなしい巨大な動物が森の中を歩き回る様子を、ブッシュの中から観察できる。
欠点:ツタウルシ
報酬の見込み:年収3万5千980ドル(約350万円)
■ライターのアシスタント
現地調査を報告する人材、あるいは著書のイベントツアーでファンを捌く人材が必要な際、あなたはライターの片腕となる。
利点:発表前の偉大なアメリカ文学をのぞき見できる。
欠点:発表前の偉大なアメリカ文学を、上司の指図のもとに一行一行転記する。
報酬の見込み:年収3万1千ドル(約300万円)
■スポーツ選手のスカウト
大学やプロチームのための人材発掘。練習場所、試合、トレーニングキャンプを訪れ国内を移動、優秀な選手を追跡して名簿に加える。
利点:大きな試合のフィールド・パスが手に入る。
欠点:高校生のラクロスのプレーオフを、実際いくつ観戦することに耐えられるか?
報酬の見込み:年収3万6千680ドル(約355万円)
■クルーズシップのバー
デッキでくつろいだ (または、感傷的な) 夜を過ごしてから、海原を見ながら、浮かれた旅行客にカクテルを提供する。
利点:エキゾチックな港に立ち寄るたびに、数時間探索できる。
欠点:毎週救命ボート訓練がある。
報酬の見込み:月収2千750ドル(約27万円)
■セレブリティのオペア(家政婦)
多くの裕福な家族(有名、無名に関わらず)は、バケーションのために「ナニー(乳母)」を雇う。仕事内容は、ホテルの部屋でオムツを替えることから、ヨットのデッキで地中海の太陽を浴びながらボードゲームをすることまでと、多岐にわたる。
利点:タブロイド記事の現場を、リアルタイムで見ることができる。
欠点:タブロイド記事のネタにされる。
■映画の撮影、ロケーションスカウト
映画監督と話し合ってから、約40カ所の撮影現場を検討する。金額を交渉し、撮影当日はクルーの配置を担当する。
利点:アダム・サンドラーをちょっとだけ見ることができる。
欠点:アダム・サンドラーがバスケットボールコートを要望したら、すぐに準備しなくてはならない。
報酬の見込み:日給300ドル(約29000円)
■リゾートウェディングのプランナー
リゾートウェディングは出席者にとって良いことばかりではない。プランナーはオフィスで何カ月も前から準備を行い、挙式の最大1週間前に現地入りし、段取りを監視し、挙式当日が間違いなく円滑に進行するように取り計らう。
利点:ケーキの残り、午前2時の人のいないダンスフロアを満喫
欠点:ブライドジラ (ゴジラのような攻撃的な花嫁:モンスター花嫁)
報酬の見込み:年収4万4千260ドル(約429万円)
・・・これらの仕事は理由があるからこそ「夢の職業」と呼ばれることを覚えておいてほしい。
それでもだめなら (その可能性はかなり高い)、トラベルライターをしながら自給自足の生活をするというのはどうだろう?
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