ドイツで、歴史的建造物のいくつかが1月6日(現地時間)夜、一斉に照明を落とした。ドイツ各地で急速に規模を拡大する政治団体「西洋のイスラム化に反対する欧州愛国者」(PEGIDA:ペギーダ)への抗議を示すためだ。
ケルン大聖堂が、反移民デモに抗議の意を示すために照明を落としたほか、ベルリンにあるブランデンブルク門やドレスデンにある建造物など、拡大する反イスラム運動の中心地となっている各地で、抗議の消灯が行われた。
イスラム教徒移民の受け入れに反対しているPEGIDAは、2014年10月20日にドレスデンでデモ行動を開始したあと、毎週月曜日にデモ行動を続けている。デモはケルンやボンなどへも拡大し、勢いを増している。
ドレスデンでは過去最高となる1万8000人がPEGIDAを支持するデモに参加したとされていて、その多くが、ドイツ国旗の色に塗った十字架を掲げていた。イスラム教の影響がヨーロッパに忍び寄っていると考えているPEGIDAは、ドイツのユダヤ教とキリスト教の伝統をイスラム教の影響から守りたいと述べている。
それに対し、反移民デモが行われていた近くにあるケルンのカトリックの大聖堂は、照明を落とし、反移民デモの考えを支持しないという意志を示した。
PEGIDAの反移民デモは、ドイツの政治体制を揺るがしているが、その一方で、PEGIDAに反対するさらに大規模な抗議活動にも行われている。反移民デモに反対する多くの人々は、最近増えている中東地域からの移民(その多くは、戦争に見舞われているシリアから来た人たち)と連帯して、街頭で抗議を行っている。
ドイツのメルケル首相は、増え続ける反移民デモ参加者を「人種差別主義者」と呼び、国民に対してデモを拒絶するよう求めている。
\n (ROBERT MICHAEL/AFP/Getty Images)
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この記事はハフポストUK版に掲載されたものを翻訳しました。
[日本語版:佐藤卓/ガリレオ]
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