幻冬舎の見城徹社長が「ツイート終了」宣言。津原泰水さんの実売部数をツイート、作家らから批判

津原さんが百田尚樹さんの著書「日本国紀」の内容に言及したことで「幻冬舎から文庫出せなくなった」と告白。それに対し見城社長が実売部数を明らかにした。
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幻冬舎の見城徹社長
時事通信社

幻冬舎の見城徹社長は5月19日から20日にかけて、自身のTwitterで、「皆さん、今まで有難うございました。」「僕のツイートはこれにて終了します。」とツイートし、Twitterでの発信を辞めることを示唆した。

見城社長はTwitterを2018年12月に始めた。5月20日午前10時半時点で、アカウントは存在している。

見城社長は、作家・津原泰水さんの著書の実売部数を明らかにしたことで批判を受けていた。

■「幻冬舎から文庫出せなくなった」と津原さんは告白していた

発端は、津原泰水さんが、幻冬舎から出版された百田尚樹さんの「日本国紀」に問題があると指摘したことなどで「幻冬舎から文庫出せなくなった」と、13日にTwitterで告白したことだ。

これに対し見城社長は16日、「津原泰水さんの幻冬舎での1冊目。僕は出版に反対でした」などとツイートし、実売部数も明らかにした。ツイートは既に削除されている。

出版業界では本の売り上げは発行部数で公表するのが一般的なことなどから、作家の高橋源一郎さんが「『個人情報』を晒して『この人の本は売れませんよ』と触れ回るなんて作家に最低限のリスペクトがあるとできないはずだが」とツイートするなど、作家らから批判の声が上がっていた。

見城社長は17日、「編集担当者がどれだけの情熱で会社を説得し、出版に漕ぎ着けているかということをわかっていただきたく実売部数をツイートしましたが、本来書くべきことではなかったと反省しています。そのツイートは削除いたしました。申し訳ありませんでした」とツイートしていた。