アメリカ・テキサス州で1980年代に乳児を殺害した罪で禁錮99年の刑に服している元看護師が、別の乳児を殺害した罪で起訴された。CNNなどが報じた。同受刑者には60人前後の乳児を殺害した疑いが持たれているという。
アメリカ国内外のメディアから別名"死の天使"と呼ばれたジェニーン・ジョーンズ受刑者は、同州サンアントニオの病院で看護師を務めていた。ワシントンポスト紙によると、同病院では当時乳児の不審死が相次いでおり、1984年、同受刑者は当時生後1歳3カ月のチェルシー・マクラレンさんに筋肉弛緩剤を投与し殺害した罪で有罪になった。その後、別の乳児に抗凝血剤を投与した罪でも有罪判決が下っている。
検察官のニック・ローテー氏は「幼い子どもを危篤状態にして命を救うことで自身のエゴを満たす」ことが犯行の動機だと推測されると陪審員に述べた。
BBCによると、現在66歳となるジョーンズ受刑者は、当時の裁判時に施行されていた法律により2018年3月に釈放される予定だという。釈放が目前に迫った5月25日、同受刑者は大陪審により、1981年に当時生後11カ月だったジョシュア・ソーヤーさんに致死量の抗てんかん薬を投与し、殺害した罪で起訴された。
新たに有罪判決を受けた場合、同受刑者は最大で禁錮99年を科せられる可能性がある。