【動くグラフ】国政選挙で女性候補がゼロの都道府県は?

「ジェンダーギャップと政治」の現在地点を、グラフで見てみると?
|

これは、総務省のデータをもとに作成した、直近の衆院選(2017年)と参院選(2019年)における都道府県別の女性候補者の割合を示した地図です。

色が濃いほど女性候補者の割合が高くなっています。地図の上にカーソルを合わせると、数字が見える仕組みです。

衆院選を見ると、富山▽和歌山▽鳥取▽香川▽高知▽佐賀▽宮崎ーーの7県で女性候補がいない状況が見て取れます。

参院選では、岩手▽富山▽石川▽福井▽長野▽岐阜▽和歌山▽岡山▽徳島・高知▽佐賀▽大分▽宮崎▽沖縄ーーの14県(徳島・高知は合区)で女性候補者がゼロとなっています。

富山▽和歌山▽高知▽佐賀▽宮崎ーーの5県では、衆参両院の選挙で女性候補者という選択肢がないことがわかります。

 

【編集・中村かさね、國崎万智 グラフ・田島将太】

 

2020年に幕を閉じた安倍政権の看板の一つは「女性活躍」だった。しかし現在の菅義偉新内閣20人のうち女性はわずか2人。これは国会の男女比そのままだ。2021年には、菅政権下で初めての衆院選挙が行われる見通しだ。候補者の人数を男女均等にする努力を政党に義務付ける「候補者男女均等法」制定から初めての総選挙。政治の現場のジェンダーギャップは、どうすれば埋めることができるのだろうか。