[ガザ/カイロ/エルサレム 5日 ロイター] - イスラエルとイスラム原理主義組織ハマスは5日、エジプトが提案した72時間の停戦に入った。この間に、より長期的な停戦に向けた交渉を進めることが狙い。
ハマスは、停戦が発効する0500GMT(日本時間午後2時)の数分前、イスラエルに長距離ロケット弾を発射した。
イスラエル軍報道官は、地上部隊が、ハマスの築いた同国とガザを結ぶ地下トンネルの破壊作戦を完了したとし、停戦発効前にガザ地区から撤収すると発表していた。
同軍報道官のピーター・ラーナー中佐は、記者団に対し「イスラエル軍は、ガザ地区外で再び防御態勢を取る」と述べ、攻撃されれば、戦闘を再開する用意があることを示唆した。
ガザ当局者によると、7月8日に始まった戦闘による死者数はパレスチナ側で1834人に上り、そのほとんどが市民だという。一方、イスラエルは同国軍兵士64人と3人の市民が、ガザからのロケット弾投下により死亡したとしている。
イスラエル当局者らによると、この停戦中に同国は、より長期的な停戦に向けた交渉のため、複数の代表者をカイロに派遣する見通し。
米国務省は停戦を評価し、当事国に対し「完全に(停戦に)従う」よう促した。同省のサキ報道官は、米国は引き続き、当事国が「持続可能な長期的解決策」を実現できるよう支援していくと述べた。
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