イスラエル軍とイスラム原理主義組織ハマスの戦闘が続くパレスチナ自治区ガザでは7月27日、12時間の停戦後、イスラエルが停戦の延長に応じたのに対してハマス側がこれを拒否してイスラエルへの砲撃を再開した。パレスチナ人の死者は1000人を超えた。ロイター他が報じた。
BBCによると、イスラエル軍とハマスは国連の仲介で26日午前8時(日本時間26日午後2時)から12時間の間、攻撃を中断した。イスラエル側は27日午前0時(日本時間同午前6時)までの停戦延長に応じたが、ハマス側は26日午後8時(日本時間同午前2時)より再びイスラエルに向けてロケットを発射している。
イスラエルの警察は、イスラエル国内では警報が発令され、テルアビブまでロケットが発射されたと述べた。停戦が破られた後、ガザ南部ではイスラエル軍の戦車による砲撃で男性が死亡するなど、再び犠牲者が発生している。
ガザ地区のハマスのスポークスマンであるサミ・アブゥ・ズーリ氏はカタールのテレビ局アルジャジーラに対し「あらゆる人道的停戦であっても、イスラエル軍がガザ地区から完全撤退しない限り住民が家に戻ることができないし、負傷者を避難させることもかなわない。だから停戦は受け入れられない」と述べた。
停戦が実施されている間に、遺体の収容が行われた。ガザの保健省スポークスマン、アシャラフ・アル・キドラ氏は、建物が崩壊した近隣地区で132人の遺体を収容したと述べた。
BBCによると、7月8日から開始された19日間の戦闘によりパレスチナ人の死者は1000人を超えた。ガザ保健省によると、負傷者は5870人。一方、イスラエル軍の発表によると、イスラエル人の死者は民間人2人を含む42人となっている。
イスラエル軍は、ハマスが作ったガザ地区からイスラエルに侵入するトンネルを破壊する必要があるとして、18日から地上部隊を投入していた。停戦期間中も「トンネルの場所を探し出し、除去する」ことを継続する意志を表明していた。
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