パレスチナ・ガザ地区で8月10日、イスラエルとガザ地区を支配するイスラム原理主義組織ハマスがエジプトの仲介により11日午前0時(日本時間同6時)から72時間の停戦に合意した。時事ドットコムなどが報じた。
朝日新聞デジタルによると、イスラエルのネタニヤフ首相は10日の閣議で「目標を達成するまで作戦は続く」「攻撃されている状況では交渉しない」などと述べ、ガザ攻撃の継続を宣言していた。
カイロでは、エジプトの仲介で、ガザを実効支配するイスラム組織ハマスを含むパレスチナ交渉団とイスラエルの停戦交渉が行われていたが、進展はなく、イスラエルの交渉団は8日、カイロから引き揚げた。ガザからイスラエルへのロケット弾や迫撃砲による攻撃がやむまでは、戻らない方針だという。
(朝日新聞デジタル「イスラエル首相、ガザ攻撃継続を宣言 停戦交渉は停滞」より 2014/08/10 20:26)
また、時事ドットコムによると、パレスチナ代表団もイスラエル代表団が10日中にカイロに戻らなければ引き揚げると宣言していたが、11日に予定されているアラブ連盟との緊急会合まではとどまることを決めた。
イスラエルもエジプトの提案を受け入れる形で11日に再びカイロ入りする。
イスラエル政府高官は「イスラエルは、エジプトの提案を受け入れた」と述べ、停戦が守られれば、イスラエルの交渉団が11日に再びカイロ入りし、エジプトを仲介とするパレスチナとの間接的な協議を再開する方針であることを明らかにした。
(ロイター「イスラエルとパレスチナ、ガザの72時間停戦で再び合意」より 2014/08/11 7:18)
イスラエルとハマスは人道目的から1日午前8時から72時間の停戦で合意したが、この時はわずか90分で崩壊した。その後、5日から再び72時間の停戦に入り、停戦延長の交渉が続けられたが、合意が得られないまま終了、イスラエルが空爆を再開していた。
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