世界的ヒットとなった韓国歌手PSY(サイ)の楽曲「江南(カンナム)スタイル」がこのほど、長らく維持してきたYouTubeの再生回数トップの座から陥落した。BBCニュースなどが7月11日、伝えた。
代わって首位に浮上したのはアメリカのラッパー、ウィズ・カリファの「See You Again(シー・ユー・アゲイン)」で、12日現在、再生回数は29億超となっている。
「江南スタイル」は、PSYの地元で、高級住宅街で知られるソウル江南市がテーマ。2012年7月にYouTubeで公開されると、テンポのいい曲調と、独特なダンスが人気を博し、再生回数が急増した。
11月には、それまで首位を保っていたカナダ出身の歌手ジャスティン・ビーバーの「Baby」を抜いてトップに躍り出た。
2014年には、YouTubeの再生回数を数えられる上限(21億4748万3647回)を突破したため、YouTube側が仕様変更する事態にまでなっていた。
12日現在、再生回数は約28億9580万に達している。
一方、首位を奪った「シー・ユー・アゲイン」は、2015年4月6日にYouTubeに公開。アメリカのシンガーソングライター、チャーリー・プースも共演している。
ウィズ・カリファ
アメリカのカーアクション映画「ワイルド・スピード SKY MISSION」の主題歌でもあり、撮影終了前に交通事故で不慮の死を遂げた主演のポール・ウォーカーに捧げられたことから注目され、再生回数も劇的に伸びた。
チャーリーは7月11日、自身のツイッターで、「2007年にYouTubeを始めたころ目指していたのは1万再生回数だった。それが『シー・ユー・アゲイン』ときたら、ワオ」などと驚きを語っている。
AFP通信によると、「シー・ユー・アゲイン」が再生回数で「江南スタイル」を上回ったのは11日夜だったという。
だが近い将来、さらなる順位変動があるかもしれない。プエルトリコ出身の歌手ルイス・フォンシの「Despacito(デスパシート)」が再生回数で猛追しているのだ。
デスパシートはスペイン語で「ゆっくりと」の意味。2017年1月にYouTubeに公開されたばかりだが、すでに再生は25億回を突破している。ラテン系の「ノリ」のいい曲調が人気の秘訣とみられる。
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