サムスンは、耐久性問題で発売を延期していた折りたたみスマートフォン「Galaxy Fold」を9月に発売します。『外部の粒子から端末を保護する補強を施した』としています。
「Galaxy Fold」といえば、本格的な商用機として世界初の、単一ディスプレイが折れ曲がるスマートフォンとして4月に発売されるはずでした。
一方、発売に先駆けて報道関係者向けに実機を貸し出したところ、故障が頻発。iFixitも独自ルートで実機を分解した結果『驚くほど壊れやすい』との評を下すなどの脆弱性が話題となり、発売が延期されました。
iFixitは「Galaxy Fold」が壊れやすい原因について『外から見た限りでは、そのヒンジ機構はがっしりしていそうに見える。一方で塵やホコリの侵入防止対策はなく、粒上のゴミがヒンジとプラスチック製のOLEDスクリーンの間に噛み込んでしまいそうだ』と説明していました。
サムスンによると、今回そうした問題を克服するために『外部の粒子から端末を保護する補強を施した』とのこと。具体的には、上下のヒンジ部分を補強したほか、ディスプレイ内部には保護を強化するための金属層を追加、ヒンジの隙間も縮小したといいます。
このほか、保護フィルムと間違えられて剥がされることが頻発した上部保護層についても、誤って取り外されないように改良を加えたといいます。
発売延期のまま音沙汰がないことから「お蔵入り」の心配もあった本端末ですが、発売が決定したことは喜ばしいこと。国内発売も期待したいところです。
(2019年7月25日 Engadget 日本版「「Galaxy Fold」9月に発売、お蔵入り免れる」より転載)
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