新型コロナウイルスの集団感染が発生したダイヤモンド・プリンセス号の対応に当たっている橋本岳・厚生労働副大臣が2月20日、船内に「不潔ルート」と張り紙されたスペースがあることを示す写真をTwitterに投稿した。写真は、まもなく削除された。
橋本副大臣が写真を投稿したのは20日午前11時ごろ。「ちなみに、現地はこんな感じ。画像では字が読みにくいですが、左手が清潔ルート、右側が不潔ルートです。」と説明が添えられていた。
船内の広い部屋の入口と見られるが、左側の扉付近に黒い文字で「清潔ルート」。右側の扉付近に赤い文字で「不潔ルート」と書かれた紙が貼られている。
ダイヤモンド・プリンセス号の船内の様子について、中に入った神戸大学感染症内科教授の岩田健太郎さんは2月18日から20日まで告発動画をYouTubeで公開。「どこが危なくてどこが危なくないのか全く区別がつかない」と批判していた。橋本副大臣はこの指摘に反論するために、ルートを分けていることを示そうとして写真を投稿したようだ。
これについてネット上では「不潔ルート」という言葉や、区域の隔離が不十分ではないかという批判が相次いだ。前述の岩田さんは橋本副大臣の写真について「この手前(写真撮ってるとこ)が清潔不潔が完全にクロスするゾーンになる、ということがおわかりいただけますでしょうか」とTwitterで批判した。
橋本副大臣が投稿した写真付きツイートは、午後1時頃に削除された。