ドイツのショイブレ財務相は11日、主要7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議で為替相場の動向に関し、日本と集中した討議を行ったと明らかにした。
ショイブレ財務相は、既に明確化しているコンセンサスがあることを日本側に伝えたと述べた。G7会合前には、政策担当者から、日本が輸出主導型の回復を促しており、円安が他地域の成長を阻害する可能性があるとの懸念の声が出ていた。
財務相はさらに、ユーロ圏危機がもはや世界経済にとっての主要リスクではないとの見解を示した。また、「比較的高水準の流動性」が問題を引き起こす可能性があると付け加えた。
一方、バイトマン独連銀総裁は金融政策で構造的な問題を解決することはできないと繰り返した。低金利の時期が長引くほど、安定性へのリスクが増大するとしている。[アイルズベリ(英国) 11日 ロイター]