福岡市博多区の博多駅前で11月8日早朝に起きた大規模な陥没事故を受け、市などは徹夜で復旧作業を続けた。9日も、セメントを混ぜた土で陥没を埋め戻す作業や、下水道などのインフラ復旧作業が続いている。
市によると約7000立方メートルの土砂が必要で、作業には最低3日間はかかるという。
NHKニュースによると、現場周辺ビルなどの停電は9日午前9時すぎに解消した。
福岡市交通局は8日に記者会見し「地下鉄工事が原因と考えざるを得ない」と述べた。記者会見した高島宗一郎市長は「市民に大変申し訳ない。管理責任は市にある」と謝罪した。産経ニュースが報じた市交通局の記者会見内容によると、作業員が避難したのは崩落の15分前、地上道路の通行止めは10分前と、間一髪で人命被害が食い止められていた。
4:25 トンネル天井部の岩盤が、ポロポロと崩れ始める
5:00 天井から水が漏れ始め、作業員が避難を開始
5:10 地上の道路を通行止めに
5:15 最初の陥没
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市営地下鉄七隈線の工事を巡っては、過去にも陥没事故が2回起きており、近畿運輸局は9日午前、事故現場に2回目の立ち入り調査をして、事故防止態勢などに問題がなかったか調べた。
2014年10月27日午後4時30分ごろにも、今回の現場から約400m西の地点で陥没事故が起きている。
2000年6月20日には、薬院駅の近くで、地下鉄工事中に土砂と水が流れ込み、約50平方メートルにわたって陥没していた。
今回の事故原因について市交通局は「粘土層に水の通り道ができ、トンネル上部から出水した結果、砂の層に空洞部分ができて道路が陥没したのではないか」と推測している。
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